夏の甲子園、苦渋の決断で中止 各都道府県での“代替大会”に高野連会長「独自の判断、自主性におまかせする」
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 日本高校野球連盟などは5月20日、8月10日から開幕予定だった第102回全国高校野球選手権大会(甲子園球場)の中止を決定、同日に記者会見を行った。会見では主に大会会長の朝日新聞社・渡辺雅隆社長、日本高校野球連盟・八田英二会長が、質問に応答。中止決定までの経緯や、各都道府県で検討されている代替大会についての見解などを述べた。

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 まず開催中止の理由については渡辺社長、八田会長ともに拡大する新型コロナウイルス感染から球児を守ることを強調。さらに、地方大会と全国大会は1つの大会であり、大会が開催されない地域が出る場合には、大会全体が成り立たないと説明した。渡辺社長は「無観客、開会式の取りやめ、抽選会の代理、甲子園練習をやめるなどすれば、全国大会においては滞在期間を減らすこともできるかもしれないが、全国の地方大会は6月から始まる。全国を見渡した時に全国の地区で安全に実施するのは難しいという判断をせざるを得なかった」と語った。また八田会長も「高野連は教育の一貫。いろいろな方々や球児、関係者からなんとか開催できないかという声は届いていたが、最終的な決断は教育の一貫。この理念に照らし合わせると、開催中止という選択をせざるを得なかった。球児の安心、安全に最大限配慮した結果」と述べた。

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 政府により緊急事態宣言も解除が進む中、各都道府県からは代替大会を開催する動きも出てきているが、事務局は「選手権大会」という名称で行われるものでははないと明言。春の選抜大会に出場予定だった学校を、夏の選手権大会で救済するという案もあったが、コロナの収束が見通せない状況では、この救済策も検討段階ではないとした。

 また八田会長は「地方はそれぞれの高野連が独自の判断でされる場合は、自主性におまかせする。コロナの感染拡大の状況、総合的な判断でされる。私どもは、こうしてほしい、ほしくないということは言わない。ただ、いろいろなご相談があるかもしれない。集めた情報、専門家等のアドバイスを持っているので、相談に応じさせていただく」と説明し、財政的な支援についても理事会で了承が得られていることを明かした。また渡辺社長も「それぞれの地方で感染状況を見て、これならできるということはあると思う。やる・やらないについては、各地区の高野連のご判断だが、全国大会を開催するにあたり、様々な感染対策においてガイドラインを考えてきた。そのガイドラインに則していただきたい」と付け加えた。

(ANNニュース)

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高野連会長「中止は断腸の思い」
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