復活した藤井聡太七段の「最年少タイトル挑戦ロード」6月2、4日と連勝で条件クリア 東西遠征の対局にGOサイン
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 一旦は可能性がなくなったかと思われた藤井聡太七段(17)の「最年少タイトル挑戦」記録に、復活の道が示された。ヒューリック杯棋聖戦の主催である産経新聞社が5月25日、挑戦者決定トーナメントの準決勝を6月2日、決勝を6月4日に行い、棋聖戦五番勝負は8日に開幕することを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により、これまで東西遠征等を伴う対局の中止・延期がされてきたが、緊急事態宣言の解除を受けて、東西遠征が解禁。関西所属の藤井七段が東京に出向いて、対局することが可能になったからだ。藤井七段は、復活した最大のチャンスを活かせるか。

▶中継:ヒューリック杯棋聖戦 決勝トーナメント 佐藤天彦九段 対 藤井聡太七段

 藤井七段は7月19日に18歳になる。6月11日までに棋聖戦五番勝負に出場すれば、屋敷伸之九段(48)が持つ従来の記録、17歳10カ月24日を上回れることから、最年少タイトル挑戦のラストチャンスとして注目を集めてきた。ところが、コロナ禍に見舞われたことで、タイトル挑戦へとつながる対局が延期に。緊急事態宣言が解除されない限り、藤井七段が準決勝の相手である東京所属の佐藤天彦九段(32)と戦わずして、記録達成ならずとなるところだった。

 発表では、藤井七段と佐藤九段、逆ブロックで永瀬拓矢二冠(27)と山崎隆之八段(39)が戦い、それぞれ勝者が4日に決勝で戦い、勝者が渡辺明棋聖(棋王、王将、36)への挑戦権を得る。ここまで来ればどの相手も競合ばかりだが、藤井七段が夢舞台に立つには、久々の長時間対局となる2日の準決勝で勝ち、かつ中1日での決勝も勝つことが絶対条件だ。長らく公式戦を楽しめなかった将棋ファンにとっても、藤井七段のファンにとっても、緊急事態宣言明けの6月上旬は、いきなり熱い1週間となる。なお、ABEMAでは2日の対局を生放送する。

(写真提供:日本将棋連盟)

▶中継:ヒューリック杯棋聖戦 決勝トーナメント 佐藤天彦九段 対 藤井聡太七段 6/2(火)9:30~

あと2勝で歴史的快挙!藤井聡太七段最年少タイトル挑戦へ 対するは佐藤天彦九段
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