6月14日に放送される“運命のGHC戦”潮崎豪vs齋藤彰俊に続き、新たなタイトルマッチが決定しそうだ。
齋藤は5月24日の『NOAH NEW HOPE』においてリング上で潮崎に対し挑戦状を読み上げ、その決意を表明。それにならい、31日の第2回大会では井上雅央がリングで挑戦状を読み上げた。井上は齋藤のタッグパートナー。反選手会同盟のメンバーであり、同じ黒の道着に身を包んでの挑戦表明だ。
齋藤がGHCヘビー級王座に挑むのに対し、井上はGHCナショナル王座への挑戦を名乗り出た。チャンピオンは中嶋勝彦。潮崎とのコンビ・AXIZでも知られており、潮崎vs齋藤、中嶋vs井上はそれぞれのタッグが王座をかけて闘うという図式になる。
「貴殿の“誰の挑戦でも受ける”という言葉を信じ“誰にでも挑戦する”井上雅央が挑戦する」
挑戦状も独特の言い回し。今年50歳になったベテランは“笑い”の要素強めの試合が多いものの、だからこそ相手の隙を突くインサイドワークも得意だ。
チャンピオン・中嶋はこの日は試合がなく、挑戦表明に応じるかどうかの返答後日になると思われた。が、中嶋は番組中にOKの返事。
時を同じくして、井上はバックステージで取材陣にコメント。齋藤の挑戦表明に呼応し「俺もいかないと」という思いであることを明かすと、チャンピオンについては「強いですよ。強いけど......勝てそう」と大胆な勝利宣言も飛び出した。
「そうじゃなかったら挑戦表明しないし。意外と相性がいいのかもしれない」
実際、井上は昨年のタッグリーグで中嶋に勝っており、自信があるのだろう。さらにチャンピオンになったらやってみたいことは何かと聞かれ、リング上のことではなく「豪遊かな」。
マイペースすぎるチャレンジャーは、思いのほか厄介かもしれない。
文/橋本宗洋