小池都知事による「東京アラート」の発動の宣言を受け、2日午後11時ごろ、レインボーブリッジと東京都庁本庁舎が赤色にライトアップされた。新型コロナウイルス感染拡大の注意を促すための点灯だったが、これによって「“見物客”が増えたのではないか」という調査結果が話題になっている。
GPSの位置情報などを解析する「Agoop(アグープ)」が集めた調査結果を見ると、ライトアップされた2日、お台場では午後7時頃まで滞在人口が少ない状態が続いていた。しかし、午後10時から11時には前日に比べ2割近く増加。ライトアップされたレインボーブリッジを見るために、見物客が増えたのではないかと見られている。データは1時間当たりの滞在人口を算出し、前日と比較したもので、新宿・歌舞伎町でも夜の時間帯に向け緩やかに滞在人口が増加している。
ABEMA『けやきヒルズ』コメンテーターで、東京都立大学准教授の政治学者・佐藤信氏は「もっと前から『東京アラートが出る』という噂はあった。(見物は)密になっていなければいいと思うが、(お台場のデータの)2割を超えているような歌舞伎町の人出は心配。アラートが出ると分かっているのに、これだけ増えている」と指摘。外に出てレインボーブリッジを眺めるよりも、繁華街で不特定多数と密閉空間にいる危険性を唱えた。
また、ライトアップで市民に警戒を呼び掛ける手法について「視覚的に見て分かるものがあると、テレビなどが取り上げやすい。みんなが『東京アラート』と言葉だけで言ってもよく分からない。それが視覚的に出て、ニュースにもなってみんなが注目することは注意喚起の方法としてはうまくいっている」とコメント。注意を促すための点灯アイディアを評価した。
(ABEMA/『けやきヒルズ』より)
▶︎映像:まさに本末“点灯”? 真っ赤になったレインボーブリッジ
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