新型コロナウイルスの影響で、経済的に大打撃を受けている観光地。そんな中、京都で150年以上続く老舗窯元の“ある投稿”が話題になっている。
【映像】カエルさんを助けてあげて! 貴重な「下書き」を特別に見せてもらいました
1867年創業の京都・清水寺から徒歩7分のところにある老舗窯元「瑞光窯(ずいこうがま)」公式Twitterは6月9日、「これは、『カエルを助ける動物』が、1RTにつき1匹増えるうつわです。」と写真付きで投稿。写真の器をよく見てみると、倒れているカエルの絵が描かれていて、1RTされるごとに、このカエルを助ける動物が1匹ずつ絵付けされていくという。
11日現在、この投稿に5万RT以上の反響が寄せられ、投稿主の「絵付け職人に描いて欲しい動物があればコメント欄(リプライ)でリクエストをお寄せください」というツイートにも「うさぎ」「インコ」「クジラ」「カワウソ」「ダイオウグソクムシ」「人間」のほか、「これお願いします(ゴジラの画像)」などの要望が相次いだ。
ABEMA『けやきヒルズ』スタッフが、瑞光窯の6代目・土谷瑞光さんを直撃すると「RT数が予想をはるかに超えています」と驚きをコメント。「たくさんの方に知っていただけてありがたい反面、どうしようかな」「書いてみないとわからないですが、筆で書くのでそんなに小さくは描けない。『万』はちょっと厳しそうです……」と明かした。
絵付けとは、陶器に絵や線を描いたり、色を付けたりする色付けの作業のことで、6代目の土谷さんとは別に“絵付け職人”と呼ばれる絵付けの担当者がいるという。今回は特別に絵付けする前の“下書き”を見せてもらった。Instagramでは実際に絵付けしている様子を公開予定だという。
土谷さんにTwitterに投稿した背景を聞くと「新型コロナの影響で京都観光のお客様が激減して売り上げが9割減になり、お店存続のためにクラウドファンディングを開始しました。Twitter投稿もその活動の一つで、たくさんの方に見ていただけたことで支援が増え、オンラインショップの注文も増えました」とのこと。
厳しい状況が続く京都などの観光都市。文化や技術を守るために何ができるか、新しい取り組みが求められている。
(ABEMA/『けやきヒルズ』より)
▶︎映像:ゴジラの画像も? ネット民から寄せられた「カエルを助ける動物」のリクエスト
■Pick Up
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・ネットニュース界で話題「ABEMA NEWSチャンネル」番組制作の裏側