6月14日に配信されたプロレスリング・ノアの無観客大会「NOAH ”GOFORWARD Day1”」。激化するジュニア群雄割拠の抗争を象徴する小川良成、岡田欣也、HAYATA対原田大輔、タダスケ、YO-HEYの6人タッグで、ヘビー級期待の新人"オカキン”こと岡田が、クラシカルな技連発。ファンから「昭和かよ!」というツッコミ、さらに称賛の声が相次いだ。
TVマッチ「NOAH “NEW HOPE”」の参戦でプロレスファンの間でも急速な成長を遂げている岡田。姉との長過ぎる姉弟喧嘩の仲裁を買って出たTV番組「探偵ナイトスクープ」出演でプロレスファンの間でもウォッチャーが増えており「オカキンの成長が一番の見どころ」「オカキンが(この試合)取って欲しい」など、ネットではこの日も岡田の戦いぶりに注目が集まった。
試合のコアなテーマは小川と共闘しスティンガー入りしたHAYATAと、裏切られた元ラーテルズ組のジュニア戦での因縁。抗争の真っ只中、唯一ヘビー級のルーキー岡田がバリエーションのある腕攻めなど、小川直伝のいぶし銀のテクニックを披露する。その後も岡田は鮮やかな飛行機投げから腕を決め、ベンジュラムバックブリーカー、サイドスープレックス、ブロックバスターホールドとクラシカルな大技を連発。
さらに試合後半、原田との1対1の攻防ではスモールパッケージホールド、逆さ押さえ込み、ローリングバッグクラッチと、ここでも渋い丸め込み技を繰り返すと「泥臭い」「渋い!」「技が増えてる」「クラシック技の選択いい」「昭和かよ!」など、岡田のクラシカル路線にファンも大興奮。
最後は原田の片山ジャーマン・スープレックスに沈んだ岡田だが、「頑張ったオカキン」「技のチョイスが渋くて良いね」など、伝統的な昭和スタイルはおおむね好評だったようだ。
前回のTVマッチの敗け試合の報道をツイッターで「でもやっぱり勝ってニュースに載りたい」と語っていた岡田だが、この日もあと一歩のところで敗戦。怨憎渦巻くジュニア抗争のなかで、独自のスタイルで唯一のヘビー級選手としての存在感は示した。新人レスラーにとって“善戦マン”時代は通過儀礼といえるが、試合をするたびに進化しているオカキンに今後も注目したい。