将棋の終盤よりも、難解だったかもしれない。室谷由紀女流三段(27)が6月19日、名人戦七番勝負第2局を生中継したABEMAに、聞き手として出演。解説を務めた豊川孝弘七段(53)から、多数の弟子がいる森信雄七段(68)門下について聞かれた際、順々に弟子の名前を挙げたものの、順位戦A級でタイトル経験もある糸谷哲郎八段(31)の名前を数え忘れ、「あー!お世話になってるのに!」と顔を覆う一幕があった。
森一門といえば、1998年に亡くなった天才棋士・村山聖九段を筆頭に、多くの弟子が属することで知られるところ。ダジャレ、ジョークが得意な豊川七段が「森信雄プロダクション、相当いるでしょ」と、芸能事務所のような呼び方で室谷女流三段に、弟子たちの名前を挙げるように促すと「先生、聞きます?それ」と室谷女流三段も対応。「村山聖先生、増田裕司先生…」と、1人ずつ順調に名前を出していった。
今年5月には、森七段が弟子を育てたことについて書かれた書籍「一門」が発売されたことも紹介した室谷女流三段だが、肝心な棋士を1人、出し忘れていた。いち早く気づいた視聴者たちがコメント欄に多数書き込むものの、当の本人はなかなか気づかない様子。番組スタッフから糸谷八段の名前が書かれたカンペが出されると「はぁっ…!」と息を呑み、続いて「えー!」と思わず顔を覆った。
これには豊川七段もすかさずツッコミを開始。「カンペじゃないけど、勘弁してくださいよ。ダニー(糸谷八段の愛称)に怒られますよ。糸谷、いたじゃないですか。あの人、本当にいい人だに」とダジャレも込めて語られると、室谷女流三段も「本当ですね!すごいお世話になってるのに、すっかり忘れてました。当然(名前を)言ったとばかり思ってました」と赤面した。
才色兼備の女流棋士でも、大派閥である森一門をさらっと紹介するのは難しいらしく、「恐怖ですよ」とプレッシャーであることを苦笑いしながら告白。「これ、終わったらニュースになってそう」と照れまくった。
一部始終を見届けた視聴者も、抜群のオチがついたことに大騒ぎ。「やっちまったああああ」「さすがにカンペ出たかw」「ダニー泣いてるぞ!」「おもしろいから許すw」など、満足した様子だった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)