プロ将棋界初の早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の決勝トーナメント1回戦、チーム康光とチーム久保が7月4日に行われ、第1局でチーム康光・谷川浩司九段(58)が、チーム久保・今泉健司五段(47)に勝利、幸先いいスタートを切った。
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先手の今泉五段の中飛車に対し、谷川九段は三間飛車で対抗。序盤、中盤と今泉五段に押され気味だったが、終盤に形勢を取り戻すと、最後は激しい叩き合いに。入玉まで許す苦しい展開になったが、最後は一瞬見えた詰み筋を逃さなかった。対局後は「内容としてはお恥ずかしい。最後も時計のたたき合いになって、初めてフィッシャールールらしい将棋が指せたかなと思います。団体戦なので、内容は二の次で結果を出せたのはうれしく思います」と、永世名人の有資格者もホッとした笑顔を見せていた。
◆第3回AbemaTVトーナメント
持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで対局。全12チームが4つの予選リーグに分かれて戦い、各リーグ上位2位までが予選通過。決勝トーナメントは5本先取の9本勝負で行われ、勝ち越しが決定した時点で終了する。1チームは3人で、各棋士は1試合につき最低1局、最大3局の範囲で指す必要がある。対局者は各対局前に決定する。優勝賞金1000万円。
◆決勝トーナメント進出チーム
チーム渡辺、チーム永瀬、チーム康光、チーム三浦、チーム久保、チーム天彦、チーム広瀬、チーム糸谷
(ABEMA/将棋チャンネルより)