プロ将棋界初の早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の決勝トーナメント1回戦、チーム三浦とチーム広瀬が7月11日に行われ、第4局でチーム三浦・高野智史五段(26)がチーム広瀬・青嶋未来六段(25)に勝利、チーム成績を3勝1敗とした。2019年度の新人王に輝いた高野五段が、相矢倉からの熱戦で、力強く勝ち切った。
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年齢も近い2人の戦いは、オールラウンダーの青嶋六段が矢倉を採用したのを見て、高野五段も矢倉で応戦。真正面からのぶつかり合いで「序盤がよくなくて…。かなり追い込まれて厳しい戦い」と苦しんだが、師匠で“千駄ヶ谷の受け師”の異名を持つ木村一基王位(47)を思わせる受けの妙手を見せると、対局後には「少しでも近づけたらといつも思いながらやっています」とにっこり。チームリーダー三浦弘行九段(46)から「高野さんに頑張っていただきたい」と、期待をかけられ続けていた若手実力者が、師匠譲りの技も繰り出し、大きな1勝をチームに持ち帰った。
◆第3回AbemaTVトーナメント
持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで対局。全12チームが4つの予選リーグに分かれて戦い、各リーグ上位2位までが予選通過。決勝トーナメントは5本先取の9本勝負で行われ、勝ち越しが決定した時点で終了する。1チームは3人で、各棋士は1試合につき最低1局、最大3局の範囲で指す必要がある。対局者は各対局前に決定する。優勝賞金1000万円。
◆決勝トーナメント進出チーム
チーム渡辺、チーム永瀬、チーム康光、チーム三浦、チーム久保、チーム天彦、チーム広瀬、チーム糸谷
(ABEMA/将棋チャンネルより)






