謙遜のリーダー・三浦弘行九段、またも土壇場でチーム救う勝利 準決勝進出決定!/将棋・AbemaTVトーナメント
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 プロ将棋界初の早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の決勝トーナメント1回戦、チーム三浦とチーム広瀬が7月11日に行われ、最終第9局でチーム三浦・三浦弘行九段(46)がチーム広瀬・広瀬章人八段(33)とのリーダー対決に勝利。チームとしてもフルセットの激闘に終止符を打ち、準決勝進出を果たした。

▶中継:A級棋士と若手棋士の激しいせめぎ合い!AbemaTVトーナメント<チーム三浦 VS チーム広瀬>

 さすがはタイトル経験者、順位戦A級同士とも言うべき超ハイレベルな戦いが、夏の夜に繰り広げられた。先手の三浦九段が居飛車で指し進めたところ、広瀬八段は四間飛車で対抗形に。序盤・中盤と少しずつリードを奪った三浦九段だが、最終盤まで技の掛け合いに。「最後の最後に詰みがないというところで勝利を確信した」というほど、トップ棋士でも形勢を見極められない大激戦となった。

 チームメイトの思いを胸に戦った。予選リーグでも、チーム豊島とポイントで並び、豊島将之竜王・名人(30)とリーダー同士の一番勝負で勝利。自ら「これまで関わりがない人を」とドラフトで指名した若手棋士2人と、一緒に戦うことで絆も作ってきた。そしてこの日も、追い詰められたところから4勝4敗と並んで、リーダー同士の決着局。「チームのみんなの思いがあったので。正直、広瀬さん(に勝つの)は厳しいと思っていたし、勝つ確率は薄かったんですが、本局はたまたま私の勝利になった」と、最後まで謙遜しつつ、仲間とともに戦ったことが力になったことを口にした。

 予選、さらには決勝トーナメント1回戦と、土壇場で勝ち上がったチーム三浦の3人。準決勝でも、ファンの心をつかんで離さない激闘をすることは、約束されたようなものだ。

◆第3回AbemaTVトーナメント

 持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで対局。全12チームが4つの予選リーグに分かれて戦い、各リーグ上位2位までが予選通過。決勝トーナメントは5本先取の9本勝負で行われ、勝ち越しが決定した時点で終了する。1チームは3人で、各棋士は1試合につき最低1局、最大3局の範囲で指す必要がある。対局者は各対局前に決定する。優勝賞金1000万円。

◆決勝トーナメント進出チーム

 チーム渡辺、チーム永瀬、チーム康光、チーム三浦、チーム久保、チーム天彦、チーム広瀬、チーム糸谷

ABEMA/将棋チャンネルより)

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