13日に行われたNBAレギュラーシーズン最終戦でゴールデンステイト・ウォリアーズが史上最多勝新記録となる73勝を上げ、コービー・ブライアントの引退セレモニーと共に盛り上がりを見せたが、改めてネット上で話題になっているのが「73勝」に抜かれたシカゴ・ブルズの1995-96シーズンの伝説の「72-10」(72勝10敗)だ。
今シーズンプレーオフ進出を逃したブルズファンの間で「やっぱりあの時代は凄かった」と懐かしむ声も出ているが、記録を抜かれる直前にNBA公式が公開したシカゴ・ブルズ栄光の72-10ミックステープが人気を博している。
前シーズンに18ヶ月ぶりに復帰するもプレーオフで敗れ一時は「限界説」も囁かれていたマイケル・ジョーダンがこの年は完全復活。ジョーダン、スコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマン、ロン・ハーパー、スティーブ・カー、トニー・クーコッチ、ルーク・ロングリー、ロバート・パリッシュ、ランディ・ブラウンとにかく凄かった。
ステフェン・カリー、ドレイモンド・グリーンなどのタレントにより73勝9敗という新たな「前人未到」を打ち立てたウォリアーズと比べても、タレント性という面ではかなり強い印象のある90年代のブルズ。
格闘技の異なる階級を比べる「パウンド・フォー・パウンド」同様、時代の違うこの2強に甲乙つけがたい部分もあるが、2連覇に向けプレーオフに臨むウォリアーズにとっては90年代の10年で3連覇2回を達成したあの王朝を超えることが「73-9」をさらなる伝説に導く答えになりそうだ。