第63回全国高等学校演劇大会で最優秀賞となる文部科学大臣賞を受賞した名作戯曲『アルプススタンドのはしの方』の映画化が決定。7月24日から劇場公開される。スポットが当てられるのは、夏の甲子園の予選が開催されているグラウンドの選手たち……ではなく、「応援スタンド」だ。訳あって互いに妙に気を遣う演劇部員の女子2人。元野球部という微妙な立ち位置で試合を見守る男子。成績優秀だけど、友達とのコミュニケーションがうまく取れない女子生徒など。野球の試合と同時進行しながら、高校生ならではの鬱屈した心の動きが映し出される青春群像劇。元野球部員の藤野役で、今回、たった一人の男子生徒として登場した平井亜門に、作品についての思いを聞いた。