新型コロナウイルスの会見でたびたび出てくる「夜の街」という呼称。ホストクラブやキャバクラなどいわゆる「接待を伴う飲食店」で、感染者が増えたことを受け国や行政が警鐘を鳴らしていた。
14日、感染症対策を検討する厚生労働省のアドバイザリーボードで、「夜の街」ではなく「社交飲食店」と表現した。しかし、これにはネットから「分かりにくい」と批判が殺到。「ぬぐい切れない違和感」「社交飲食店?仮面舞踏会でもやるのか?」といった声があがった。
そして15日、わずか1日で「社交飲食店」を撤回し、「接待を伴う飲食店」へと改めることを発表した。
なぜこのような表現の変更を発表したのか。朝日新聞によると、厚労省幹部は「『夜の街』だと接待を伴わない店まで含まれていると思われるので、呼び方を変えないといけないというコンセンサス(合意)はあった」と話したという。
この一連の騒動について、菅官房長官も言及。「アドバイザリーボードの意見交換において、『夜の街』をいかに表現するかの議論があったということだ。一部の委員から社交飲食店の提案があったと聞いているが、『接待を伴う飲食店』と修文するべく厚労省で事務的に調整していると聞いている」とした。また、「『社交飲食店』ではよくわからないから従来の表現に戻した?」との質問には、「そうなんだろうと思う」と答えた。