最年少17歳11カ月で初のタイトルを獲得した将棋藤井聡太棋聖(17)が7月17日、快挙から一夜明けて会見を行い、「将棋は本当に難しいゲーム。これからも探究心を持って、盤上に向かっていきたい」と、大きな結果に満足せず、さらなる成長を目指していた。主な質問と回答は以下のとおり。

▶中継:新記録達成!藤井聡太七段、棋聖奪取で最年少タイトル獲得

-一夜明けの感想

 まだ棋聖獲得については、あまりまだ実感がないです。今回、渡辺(明)先生と五番勝負を戦えたのは、自分にとって非常にいい経験だったかなと思います。

-家族への報告は

 電話で家族を報告しました。喜んでもらえたのかなと思います。家族も結果は知っていたと思うので、自分からは特に何も。「よかったね」という風に言ってもらえました。母に電話で。

-師匠・杉本昌隆八段について

 師匠も会見に同席していただいて、非常に喜んでいただいたと思いますし、先日竜王戦で師弟戦があったんですが「竜王戦でも頑張ってほしい」と言われました。

-色紙に「探究」と揮毫した理由について

 この度、タイトルを取ることができましたけど、将棋は本当に難しいゲームで、この立場になってもまだまだわからないことばかりと感じるので、これからも探究心を持って、盤上に向かっていきたいという思いです。

-「藤井棋聖」と呼ばれることへの慣れ

 現状では、まだ慣れない感じがしますが、これからタイトルホルダーとしての立ち居振る舞いも勉強していければと思います。

-歴代の「中学生棋士」は全員タイトルを獲得するなど活躍してきた

 そのことについては、あまり自分としては意識をしていなかったです。強い棋士になられた、本当に素晴らしい実績を残された方ばかりですので、少しでも近づけたことはよかったかなと思います。先輩方の姿勢を見て、自分自身成長できたらなと思っています。

-自分の描いていた「未来予想図」よりタイトル獲得は早いか、遅いか

 棋士になった段階では、タイトルは当然目指してはいたんですが、なかなか遠いものでもあったので、棋士になってから3年半で経験、成長をできたのが、今回の結果につながったのかなと思っています。

-挑戦中の王位戦への意気込み

 ここまで王位戦で2局指して、木村(一基)王位の力強い指し手に苦しめられる場面も多かったかなと思います。そのあたりを反省して、第3局以降、いい内容の将棋を指したいと思っています。

-自分で成長を感じられた部分

 トップ棋士との対戦の機会も得ることができて、自分の将棋の課題を見つけることができたかなと思います。特に中盤の指し回しとかは、デビュー当時より成長できたのかなと思います。

-将棋を頑張っている小学生に向けて

 自分としては、好きなことに夢中で取り組んできたのが、ここまでつながったと感じているので、好きなことに全力で取り組むというのを、大切にしてほしいなと思います。

(ANNニュース)

藤井聡太七段、快挙!
藤井聡太七段、快挙!