7月18日、“聖地”・後楽園ホールでプロレスリング・ノアが4カ月ぶりとなる有観客興行を開催。しかし、場外に飛んだ選手が勢い余って飛びすぎてしまい、放送席を直撃。ゲスト解説を務めたタレントの山田邦子が「何すんねん!」とマジギレ…。試合中にもかかわらず、選手が謝罪するハプニングがあった。
“密”を避けるため、この日の観客数はキャパの1/3ほど。大声を出すことも禁止とされたが、それでも札止めの観客は熱のこもった拍手で選手たちを後押しした。
久しぶりとなるファンの前での闘い。それだけに選手たちも気合いが入って当然だ。その気合いが、思わぬアクシデントを呼ぶことにもなった。
第2試合の6人タッグマッチ。中嶋勝彦&谷口周平&モハメド・ヨネvs小峠篤司&大原はじめ&吉岡世起の対戦でのことだ。ヘビー級の中嶋組にジュニアのユニット「フルスロットル」が果敢に立ち向かっていく構図。特にユニット決定のきっかけになった“リーダー”小峠が張り切っていた。
実はゲスト解説の山田邦子は“小峠推し”。その意味でも注目の一戦だった。試合は中嶋の強烈な蹴りなどヘビー級のパワーに、フルスロットルがスピードで対抗していく展開。場外戦になると、空中殺法を得意とする吉岡がケブラーダを放つ。
華麗なフォームで決まったかに見えたが、気合いが入りすぎたのか飛距離が凄まじかった。相手にヒットしたものの下半身がフェンス外の放送席を直撃。吉岡の足の先にいたのは、食い入るように戦況を見つめる山田邦子だった。
選手が上から降ってくるアクシデントに、思わず「何すんねん!」とマジギレの邦子。吉岡は手を合わせて平謝りという、プロレスの試合中としてはレアすぎる珍事が発生した。
これでペースが狂ったか、試合は大原が中嶋に敗れている。試合後、リーダーとしてヒートアップしがちな小峠に、大原は「こうなったらリーダー決定の巴戦をやろう」と提案。思わぬアクシデントからユニットの“内戦”へ。波乱の有観客興行再開となった。