<大相撲七月場所>◇初日◇19日◇東京・両国国技館
前頭筆頭・遠藤(追手風)が、横綱・鶴竜(陸奥)から金星をゲットした。結果は、82手の決まり手以外になる「腰砕け」となったが、内容としては、遠藤の非凡な相撲センスが光るものに。ABEMAの相撲中継で解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上も「一本です!」と絶賛した。
館内も視聴者もどよめいたのは、一瞬のことだった。立ち合い互角でぶつかりあった後、遠藤の頭を押さえつけた鶴竜が、遠藤の左足に狙いをつけて、柔道の出足払いのような要領で。ところがこれを冷静に見ていた遠藤は、すっと左足を引くと同時に、状態にもひねりを加える高等技術。目標を失ったことで鶴竜の状態は大きく崩れ、そのまま土俵に倒れてしまった。
一瞬、何が起きたかわからない館内では、限定して入場できたファンからも思わず「あーっ」と、どよめきが起こると、中継していたABEMAのコメント欄でもファンから「なんだこれは」「空振ったの?」と疑問の声が殺到した。
当初は、単に鶴竜が足払いを失敗して自爆したかに見えていたが、スローモーションで確認すると、次々と遠藤の動きが誘ったものだと判明。花田も「遠藤が避けたんですよ。それで横綱が転んだ。横綱は足を払って勝てると思ったところでした。これは遠藤が一本です!」と、べた褒めだった。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)