千日手のせい?深浦九段、解説中に藤井棋聖のバッグが「ゾウに見える」聞き手の女流棋士が腹筋崩壊「せ、せんせぃ…やめてください…」
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 いろいろなことが続けて起こる最近の将棋界。タイトル戦だけでも30年ぶりの最年少記録の達成に、千日手、持将棋など、そうそうお目にかかれないことが相次いでいる。7月25日の竜王戦決勝トーナメント、藤井聡太棋聖(18)と丸山忠久九段(49)の対局も、千日手指し直しとなった末に、丸山九段が勝利した。そんな影響もあってか、経験・実績ともに豊富な深浦康市九段(48)。解説を務めていたが、局面について語るはずが思わぬところに着目したことで、聞き手の女流棋士の腹筋を崩壊させるほど笑いの渦に引き込んだ。

▶動画:見るほど「ゾウ」に見える?藤井聡太棋聖のバッグ(10時間9分ごろ)

 この日は、出番が夕方からだった深浦九段。解説するためにスタジオ入りしたところ、ちょうど千日手が成立したところだったという。開催中の叡王戦七番勝負は永瀬拓矢叡王(王座、27)と豊島将之竜王・名人(30)が、5局戦った中で千日手1局、持将棋2局、200手超が3局という超レアなシリーズとなっている。深浦九段も、この異様な気配を感じてか、千日手に敏感になっていたようだ。

 ABEMAの中継に用いられている「SHOGI AI」が、指し直し局でも千日手の可能性があると表示すると、深浦九段は思わず「読み筋…何をおっしゃっているのか」とうすら笑い。聞き手の武富礼衣女流初段(21)も「えっ…何か出ましたか?幻覚ですかね」と拾った。AIの読み筋から一旦消えたものの、再度表示されると今度は武富女流初段も「出てますね」と苦笑い。「なんかちょっと笑いが込み上げてきました」と、まさかの2局連続千日手の可能性が浮上したことに、テンションがおかしくなり始めていた。

 既に笑いの渦に片足を突っ込んでいた武富女流初段に、とどめを刺すようなコメントを発したのが深浦九段だ。局面を真剣に考えていると思いきや、出てきた言葉は「なんか藤井さんのバッグ、ゾウさんに見えない?」というもの。「ほら、目、目、鼻だよ。目がおかしい?おれ」と続けた。どうやら藤井七段の後方に置かれていたグレーのバッグが、黒い部分が目に、手前に垂れた部分が鼻に見えたようだ。

 一度、スイッチが入ってしまっていた武富女流初段も、この珍手を受けてはたまらない。「せんせぃ…待ってください。やめてくださぃ…」と、必死に笑いをこらえるものの、声が声にならない、お願いのようなコメント。すかさず番組スタッフが“ゾウバッグ”をカメラで寄ると「アップにされちゃったじゃないですか」と、さらに笑い続けた。

 武富女流初段は、午前10時から開始となった対局でも聞き手を務めており、疲労も蓄積していたところだった。テンションもハイになりがちな時間帯だったため「この時間に、このタイミングで…。幻覚の流れでゾウさんは止めてください…」と、なかなか笑いは収まらない。さらには「(ゾウに)見えますっ!見えますけど、そこに目が行く先生がすごいです」と、なんとか振り絞ってコメントした。

 完全に勢いづいた深浦九段が「(対戦相手の)丸山さんが気づかないことを祈るばかりです。気づいたらちょっとヤバいですね」と畳み掛けると、武富女流初段も「ヤバくないです!」とようやく反撃。「ちょっと危なかったです…。息も絶え絶えでした」と、怒涛のラッシュで乱れた呼吸をやっと取り戻していた。

 一連のやりとりに、視聴者も大いに巻き込まれた。ABEMAの視聴者コメント欄には「千日手が聞き手と解説を壊したw」「腹筋崩壊ww」「象さんに見えるw」「藤井象太は草」など、大量の投稿がされる事態に。2020年・夏の将棋界は、盤上も盤外も何が起こるかわからない。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

左端に見える「ゾウ」のようなバッグ
左端に見える「ゾウ」のようなバッグ