貴景勝、物言いの末に6勝目炎鵬は惜敗で5敗目

＜大相撲七月場所＞◇九日目◇27日◇東京・両国国技館

　大関の貴景勝（千賀ノ浦）が前頭六枚目・炎鵬（宮城野）を突き倒して6勝目を挙げた。

　立ち合い、素早く右に回った炎鵬に対して、すぐさま炎鵬を正面に置き、突き返した貴景勝。一瞬、正面に立って様子を見合うと、その沈黙を破るように貴景勝が激しくひと突き。しかし、その突きを炎鵬が土俵際で堪え、巧くいなすと、貴景勝は土俵の外へ飛び出した。ほぼ同時に炎鵬も土俵から落下すると、物言いがついて勝敗の行方は協議の結果に委ねられた。

【映像】物言いがついた一番

　その間、ABEMAで解説を務めた元前頭・大岩戸は「先に貴景勝の足が出ているように見えるが、炎鵬の体が死んでる。空中に浮いていると判断されると同体になる」と話したが、協議の結果、炎鵬の体が飛んでいるということで、行司軍配どおり貴景勝が白星を拾った。

　今場所の貴景勝の状態について、大岩戸は「出足がいつもより鈍い」と指摘し、本調子ではないとの見解を示した。なお、敗れた炎鵬は5敗目を喫した。（ABEMA／大相撲チャンネルより）