親子4代に近親者9人も 結構多い選手だらけの「競輪一族」
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 6月のルーキーシリーズで完全優勝を果たし、7月に本格参戦してからも勝ち星を上げ続けている117期新人の山口拳矢選手。岐阜県の選手なのですが、長年の競輪ファンなら岐阜の山口と聞いてピンと来るでしょう。「“最強の支部長”の息子か?」と。

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 現役晩年に日本競輪選手会岐阜支部の支部長を務めていた山口幸二元選手(62期)。2011年に史上最年長の43歳5カ月1日で2度目の『KEIRINグランプリ』を制した大選手でした(昨年の佐藤慎太郎選手は43歳1カ月23日で第2位の年長記録)。勝利者インタビューなどでのトークが巧みで「ヤマコウ」の愛称でファンに親しまれており、引退後は評論家として活躍。ホームバンクの大垣競輪場では名を冠した『ヤマコウカップ』が開催されています。そのような競輪の歴史に名を刻む大選手の次男が山口拳矢選手なのです。

 では長男は何をしているかというと、こちらも競輪選手で115期の山口聖矢選手。ヤマコウの弟も競輪選手で68期の山口富生選手(現役)。さらにヤマコウの父であり、聖矢選手や拳矢選手の祖父にあたる山口啓氏も元競輪選手だったのです(7期)。

 親子三代に叔父も含めた近親者5人が競輪選手という競輪一族。否が応でも期待されてしまう中でちゃんと成績を残しているのは素晴らしいことですね。

 競輪一族は他にもあり、例えば山口拳矢選手と同じ117期の坂本紘規選手は57期の坂本勉元選手の四男。ちなみに坂本勉氏は1984年のロサンゼルスオリンピックで日本人初の銅メダルを獲得しています(スプリント部門)。坂本紘規選手の兄で長男の坂本貴史選手は94期の競輪選手。次男の坂本周輝選手は100期。三男は高校で自動車競技部の顧問をしていて選手ではありませんが、青森県所属の91期・坂本昌宏選手と105期の坂本周作選手は坂本紘規選手から見ていとこになります。そしてこの2人の父である坂本典男氏は坂本勉氏の兄で51期の競輪選手でした。ちなみに幻となったモスクワオリンピックの日本代表でもありました。

 さらに105期の磯島康祐選手と弟で115期の磯島成介選手は坂本勉氏の甥。つまり坂本家7人と磯島家2人を合わせた9人の近親者が選手や元選手という競輪一族なのです。

 それに負けず劣らず8人もの近親者が競輪選手や元選手だったのが栃木の福田一族になります。

親子4代に近親者9人も 結構多い選手だらけの「競輪一族」
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 一番若いのが108期の福田礼佳選手。父の祐治元選手は54期、叔父の陽生元選手は49期、同じく叔父の匡史元選手が59期、これまた叔父の篤司元選手が66期、その息子で礼佳選手のいとこにあたる拓也選手が100期。さらに礼佳選手の祖父・明氏と祖母・恵津子氏も元選手であり(共に競輪学校創設以前に競輪選手登録された期前選手)、合計8人の競輪一族なのです。

 人数はそこまで多くないですが、101期の近藤龍徳選手も祖父の幸男元選手(9期)、父の幸徳選手(52期)、叔父の賢治元選手(53期)、兄の良太元選手(93期)と親子3代競輪選手の競輪一族。

 徳島県の川口家は競輪界初の親子4代競輪一族で、最も若いのが川口雄太選手(111期)、父が秀人選手(57期)、叔父が浩貴元選手(48期)、祖父が武雄元選手(8期)、そして曾祖父が八百一元選手(期前)。すごいですね。

 他にも親子2代で競輪選手というのであれば、たくさんいます。そのような近親者は同じ級でなければ同じ開催に参加することが可能で、S級ならばG3以上で同じレースで走ることができます。例えば地元の記念G3開催の決勝を親子で戦うなんていう胸アツなシチュエーションもあり得るのです。

 長男の渡邉雅也選手が117期でデビューした静岡県の渡邉晴智選手(73期)も息子と決勝でワンツーを決める夢があるからこそ、S級1班で踏ん張れているのかもしれませんね。競輪一家だけが叶えることのできる素敵なドラマをファンとしては是非とも観たいですし、応援しましょう♪

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