幕内では元大関で序二段から復活して再入幕を果たした照ノ富士(伊勢ヶ濱)が優勝を争っているが、同じモンゴル出身で鳥取城北高の後輩にあたる北青鵬(宮城野)が7戦全勝で序ノ口優勝を果たした。優勝を決めた一番は雅(二子山)を難なく寄り切ったが、実質的な“優勝決定戦”となった6番相撲では昭和の大横綱大鵬を祖父に持ち、幕下の納谷の兄である鵬山(大嶽)を右四つ、左上手を取って胸を合わせると力強く引きつけながら寄り切り。4学年上の同期生を全く寄せつけなかった。
本名はアリューナー・ダワーニンジ。2001年11月12日生まれの18歳は身長2メートル、体重158キロと恵まれた体格を有し、生まれはモンゴル・ウランバートル市だが5歳のときに家族とともに来日し、北海道札幌市に移住。6歳のとき、一時帰国する際に立ち寄った韓国の空港で偶然にも横綱白鵬(宮城野)と出会い、一緒に写真に納まるとともに相撲を始めるよう勧められた。小学校時代にはすでに全国レベルの実力を誇り、白鵬の紹介で鳥取市へ相撲留学。鳥取城北高を経て今年春場所、宮城野部屋から初土俵を踏んだ。四股名は白鵬から名付けられた。
高校時代はビッグタイトルこそ手にすることはなかったが同校の団体戦ではポイントゲッターとして活躍。スケールの大きな四つ相撲は当時から注目度が高く、モンゴル出身の力士としては照ノ富士、逸ノ城(湊)以来の大器と言っていいだろう。大横綱との偶然の出会いをきっかけに目に見えない運命に導かれ、力士の道を歩むことになったのは申し分ない素質に加え、強運の持ち主であるのかもしれない。目標とする力士はもちろん、横綱白鵬だ。
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