プロ将棋界初の早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の準決勝、チーム渡辺VSチーム三浦が8月1日に行われ、第6局でチーム渡辺・石井健太郎六段(28)が、チーム三浦のリーダー・三浦弘行九段(46)を下し、チームの決勝進出に王手をかけた。
▶中継:第3回AbemaTVトーナメント準決勝<チーム渡辺 VS チーム三浦>
タイトル経験に順位戦A級の常連・三浦九段に対して、石井六段は「序盤、かなり作戦負けをした」ものの、しっかりと自玉を固める受け将棋に徹底。「自玉が見える形になってしまうとすぐ負けてしまうので、辛抱強く指しました」と金銀、惜しみなく守りに投入すると、徐々に形勢を挽回。厳しい攻めを受け切ると、豊富な持ち駒を活かして一気に寄せ切った。
これでチーム渡辺は9本勝負で4勝目。チームの決勝進出に王手をかける大きな勝利となった。
◆第3回AbemaTVトーナメント
持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで対局。全12チームが4つの予選リーグに分かれて戦い、各リーグ上位2位までが予選通過。決勝トーナメントは5本先取の9本勝負で行われ、勝ち越しが決定した時点で終了する。1チームは3人で、各棋士は1試合につき最低1局、最大3局の範囲で指す必要がある。対局者は各対局前に決定する。優勝賞金1000万円。
◆決勝トーナメント進出チーム
チーム渡辺、チーム永瀬、チーム康光、チーム三浦、チーム久保、チーム天彦、チーム広瀬、チーム糸谷
(ABEMA/将棋チャンネルより)