プロ将棋界初の早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の決勝トーナメント準決勝、チーム永瀬VSチーム康光が8月8日に行われ、第6局でチーム永瀬・増田康宏六段(22)がチーム康光・谷川浩司九段(58)に勝利、個人2勝目でチームは決勝進出に王手をかけた。
▶中継:第3回AbemaTVトーナメント準決勝<チーム永瀬 VS チーム康光>
やはり優勝候補のチームに選ばれた実力者だ。角換わりを得意とするレジェンド棋士・谷川九段に対して、後手番から角換わりの最新型に適切な対応。「序盤は研究どおりに進んだ」と、日々の研究の成果をこの早指し戦でも披露した。
角換わりといえば、プロの世界でも数多く指され研究が進んでいる戦型の一つ。それだけに、盤に向かう前までが勝敗を大きく左右するとも言われている。「中盤はわからなくて…。なんとか押し切れました」と振り返る増田六段だが、研究勝負でも力勝負でも、若手棋士の中でトップクラスであることを証明する一局となった。
◆第3回AbemaTVトーナメント
持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで対局。全12チームが4つの予選リーグに分かれて戦い、各リーグ上位2位までが予選通過。決勝トーナメントは5本先取の9本勝負で行われ、勝ち越しが決定した時点で終了する。1チームは3人で、各棋士は1試合につき最低1局、最大3局の範囲で指す必要がある。対局者は各対局前に決定する。優勝賞金1000万円。
◆決勝トーナメント進出チーム
チーム渡辺、チーム永瀬、チーム康光、チーム三浦、チーム久保、チーム天彦、チーム広瀬、チーム糸谷
(ABEMA/将棋チャンネルより)