(クロちゃんに参戦要求した大仁田)
“邪道”大仁田厚を不吉なアクシデントが襲った。
8月27日に「負けたら即引退」と題した電流爆破マッチ(としまえんにて開催)を控える大仁田が25日、『ストリートファイトクラブ』後楽園ホール大会に出場した。この大会を主催するのは爆破甲子園実行委員会。大仁田にとってはホームリングと言っていい。
メインに登場した大仁田は、ストリートファイトマッチで宮本裕向、ロッキー川村とチームを結成。相手はプロレスリング・ノアの「杉浦軍」、杉浦貴&カズ・ハヤシ&NOSAWA論外。この大会ならではの異色カードだ。
大仁田はゴング前から杉浦と殴り合い、そのまま場外戦へ。イス攻撃を決めると論外にはテーブル上でのパイルドライバー。軍パン姿でストリートファイト仕様の杉浦は大仁田に有刺鉄線バットを振り下ろす。
期待以上に荒れ模様の展開となった試合の終盤、論外に攻撃を加えたところで大仁田の様子が変わる。
「アバラが折れた」
観客にもはっきり分かる声でそう言ったのだ。異変が起きたのは明らかだった。それでも大仁田は論外にイス攻撃を乱打。強引に押さえ込んで3カウントを奪った。
「練習量が足りなくてアバラが折れたみたいです。俺でも痛いです」
マイクを握った大仁田はケガに言及しつつ、杉浦軍に爆破マッチを要求。さらにインタビュースペースでは、27日の試合に向けての言葉も。
「4vs3でやってやる。クロちゃんは“with”じゃないぞ。決定じゃ!」
としまえん電流爆破の「特別立会人」として出演するクロちゃんに、立会人ではなく「出場」を要求したのだ。2人は先週の爆破実験で舌戦を展開、因縁が生まれており、大仁田はクロちゃんをも爆破の餌食にしようと目論む。
もちろんこれは正式決定ではなく、あくまで大仁田からの「要求」。しかし大仁田は「こっちは引退をかけるんだぞ」と語り、試合に絡むクロちゃんにも何かしらの覚悟を求める。
大仁田の言葉にクロちゃんはどう答えるのか。大仁田の引退か、クロちゃんの爆破か。大仁田のケガの状況も含め、としまえん電流爆破には大荒れの予感しかない。