フェリス女学院高等学校から慶応大学に入学。その後NHKに勤めるも2年半ほどで退社し、現在はお笑いジャーナリストとしてお笑いを通して社会問題を発信しているたかまつななが、自民党総裁選での菅氏優勢の状況における一連のメディア報道について私見を述べた。
たかまつ自身は、総裁選に立候補を表明した3人が行った記者会見のいずれも現地で取材を行っているが、そこでの印象について「菅さんは6月に行われた朝日新聞の世論調査では支持が3%。9月に行われたものだと38%。なぜこんな急に上がったのか。それはワイドショーでも連日『苦労人』として取り上げられ、その他、NHKにおいても少し持ち上げるような出演の仕方があった」と指摘。さらに「ちゃんと安倍政権を振り返る。それを官房長官であった菅氏にぶつけないといけない立場なのに、もう決まってますといったような、明らかに媚を売る質問も。見ていられなかった部分もあった」と一部のメディアの報道姿勢に対して苦言を呈した。
「石破さんを何故、こんなに潰しているのか。やっぱり森友とか、加計、桜、河井さんのことを追及してほしくないからではないのか」
一方、自民党総裁選で劣勢に立たされている元幹事長の石破茂氏を取り巻く環境についても言及したたかまつは「石破さんは追及するというか、再調査も考えると明確にしているからでは」と原因を推測。
この問題に答えたのは国際政治学者の舛添要一氏だ。「仰る通り」と短く切り出した舛添氏は「安倍批判が多すぎた。政権批判ということは、自民党政権批判になる」と応じた。
さまざまな問題が顕在化することで安倍総理が“政治を私物化”していると指摘されることもあったが、そのことについて舛添氏は「第一次安倍内閣と第二次安倍内閣とでは全く異なる」との見解を示すと「第一次安倍内閣の時はその後、すぐに政権交代をやったように、民主党で一本化してものすごい野党が強かった。最初の頃は石破さんも中に入っていってやっていたが、長期化して7年8カ月やっていると、長期政権は絶対的に腐敗する。その中で忖度する役人がでてきた。役人はみんな出世したい。首相官邸に人事権と予算がすべて集まると、大臣の言うことを聞いても出世できない。官邸の親分たちの言うことを聞かないと出世できない体制にしてしまった。そうすると忖度するしかなくなり、それらの問題が起こった」と述べた。(ABEMA『ABMEA的ニュースショー』)
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