9月8日、自宅マンションで乾燥大麻およそ7.8グラムを所持していた疑いで現行犯逮捕された俳優・伊勢谷友介容疑者。逮捕後、伊勢谷容疑者の取り調べは東京・霞が関にある警視庁本部で行われたが、留置先として移送されたのは、江東区の東京湾岸署だ。
【映像】交通の混乱を防ぐ背景も? こんなに広い東京湾岸署前の道路・歩道(3分ごろ~)
東京湾岸署といえば、昨年だけでもピエール瀧さんや沢尻エリカさん、田口淳之介さん、小嶺麗奈さん、スノーボード選手の国母和宏さんなど、著名な有名人が少なくとも5人、薬物に関連した罪で逮捕され、留置された。なぜ芸能人は、東京湾岸署に留置されるのか。テレビ朝日で長年にわたって社会部の記者をしていた羽根哲哉元警視庁キャップは「事件捜査の主体がどこなのかが関係している」と説明する。
「そもそも東京湾岸署は、警視庁本部の留置施設があって、新しくて設備がすごく整っている。今回、伊勢谷容疑者を逮捕したのは、違法薬物や銃器対策の捜査を行う警視庁組織犯罪対策5課。芸能人の事件は警視庁の本部が主体となってやることが多く、東京湾岸署の内部には、署のものとは別に、警視庁本部の留置施設があり、警視庁直轄の施設がある湾岸署に留置するケースが多くなる」
お台場からほど近い場所にある東京湾岸署。芸能人が東京湾岸署に留置される理由については“場所”も大きく関係しているという。
「もう一つは東京湾岸署のロケーション。例えば(芸能人だと)保釈のときにどうしても人が集まってしまいますよね。周りが広くて、交通量もあまり多くない東京湾岸署なら、混乱が抑えられるし、整理がしやすい」
確かに、東京湾岸署の周辺を見てみると、付近の人通りや車などの交通量はそれほど多くなく、車道や歩道が比較的広い。正面入り口から、保釈されるなどした芸能人が一礼をして出てくるケースが多くあり、報道陣がずらっと並んでも、近隣とのトラブルが少ないとみられる。
伊勢谷容疑者は明日送検される見通しで、東京湾岸署から東京地検へ移送される予定だ。
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