あなたはスマホが無いと生きていけない? スマホの便利さで得られる時間と失われる時間
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 私達は、一体どれだけスマホに依存した生活を送っているのだろうか。スマホ断ち生活に困惑する若者、スマホを捨てたwebライターを通して考えた。

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■「スマホがあると落ち着くっていうか安心感がある」

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 「半日スマホ断ち生活」を実践したのは、中学1年生の頃からスマホを使ってきた“スマホネイティブ世代”の現役女子大学生・川島えりささん(19)。

 まず取り掛かったのは日課だという英語の学習。「久しぶりに使う」と言って取り出したのは英和辞典。スマホで調べることに慣れてしまっている川島さん、「中学1年生ぶり。目で追うだけでも疲れる」と、単語一つを見つけるのにも悪戦苦闘していた。外出先では、どこか手持ち無沙汰だ。「携帯でYouTubeを見たりできないってなると、歩くしかない」。ランチにカフェでも「無駄に壁の文字読んだりとか、ぼーっとしていることなんてないので、変な感じ」。

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 実はキックボクシングの選手でもある川島さん。この日はスポンサー企業との約束があり、所属ジムに打ち合わせ場所の確認をしたくなった。「公衆電話を探しに行こうと思う…」。しかし、電話帳が無いことに気がつく。やむなく、電話番号案内「104」に問い合わせてみる。川島さんにとっては人生初の経験だ。「…住所、あ、電話番号を教えてほしいんですけど」「ご案内します。100円かかります」「お問い合わせの番…」。公衆電話の場合、一案内ごとに100円かかることを知らなかったため、10円を投入していた川島さん。すぐに通話が切れてしまったのだった。

 なんとか連絡先をゲットするも、まだまだ試練は続く。最寄り駅に到着、案内図を眺めて、「初めてこういうの見る。え、どうやって見るんだこれは。見方が分からないっていう。どうしよう、たぶんあっち?」。

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 スマホがあればGPS機能があるため迷うことはなかったというが、手探りで歩くしかない。「焦る、いま何時かも分からないっていう危機感」。スマホは時計代わりでもある。偶然見つけた交番で道を尋ね、来た道を戻る。「あ、あった!これだ」「こんにちは、遅くなりました」。なんとか約束の時間ギリギリに到着。スマホの便利さが身に沁みる。

 夕方、ジムの練習にやってきた川島さん。この時点で、スマホ断ち生活を初めて10時間が経過。「今頃どんな連絡が来てるのかなとかSNS見たいなとか。禁断症状が出ている」。帰宅後、終了まであと少し。Instagramを見たいという欲求を紛らわすために取り出したのは昔の写真が納められたアルバムだった。

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 ここで実験は終了。「SNSとかみんなどういうのを載せてるのかなとかが気になる」。返却されたスマホの電源を入れてみると、次々と通知が。「LINEが40件以上、メッセージも20件ぐらい来ている。スマホがあると落ち着くっていうか安心感がある」と話していた。

■「スマホが無くても問題ない。時間がゆっくり流れる」

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 一方、スマホどころか携帯電話すら持たない生活を4年も続けているのが、Webライターの長坂ヒロ氏だ。外出前には地図を頭に入れておけば問題なく、妻との待ち合わせで困ったときは、駅の公衆電話から妻の携帯にかけることもあるという。

 高校1年生で携帯電話デビュー、2014年に会社から社用iPhoneを渡されスマホデビューしたが、便利さと同時に、「中毒性に嫌気がさした」。そして2016年、28歳で脱サラすると携帯電話を解約→夫婦で海外を旅しながらWebライターとして働いている。

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 「土日も関係なく仕事の連絡が来る感じだったので ストレスがかなり大きかった。もちろんスマホはあったら便利だし、本当にいろんな情報が手に入る。でも、それ故に中毒性も高いと思う。気づいたらスマホを手に取っているような時もあり、そういうところに嫌気がさした」。

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 仕事に関してもPCを利用すれば特に支障はなく、家族や知人とコミュニケーションにも不自由さは感じていないようだ。

 「スマホがあって当然の社会が成り立っているのでそこに不便さを感じることはある。特に最近、いろいろなところで電子決済、つまりスマホを持っているという前提での支払いが主流になってきているので、しょうがないのかなという思いもある。それでも、自分のライフスタイルの中で携帯がなくて困ると感じる場面はほとんどないというのが正直な実感だ。SlackとかChatworkとかがメインになるので、携帯がないからといって困ることはほとんどない。友人や家族ともメールやSNSのやりとりで困ることはほとんどない。性格的なものもあると思うが、そんなに人と繋がり続けなきゃいけないのかな、思いもある。“メール返さなきゃ”という義務感のようなものは無い方がいいんじゃないかと思う」。

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 シチズンの調べによれば、1980年と2015年の生活を比較したところ、読書や家族の会話の時間などが、携帯電話、そしてスマホによって失われていっている可能性があるようだ。

 「スマホが無くなった分、自分の好きなことに時間を当てたり、何もせずぼーっと外を眺めていたりする時間ができた。時間がゆっくり流れるという印象がある」。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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