“深夜のリレー会見”問題、河野大臣の一刀両断に記者たちも喜びの声?
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 「行政の縦割り、既得権益。そして悪しき前例主義。こうしたものを打ち破って規制改革を全力で進める」と意気込む菅総理。その意を汲み、さっそく自身のホームページに「行政改革目安箱(縦割り110番)」を設置し注目を集める河野太郎行政改革担当大臣は、就任後の会見での発言も話題を呼んだ。

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“深夜のリレー会見”問題、河野大臣の一刀両断に記者たちも喜びの声?
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 予定よりも10分遅れで16日午後10時50分から始まった会見は閣僚名簿の順に行われるため、河野大臣の出番は17日の午前1時ごろ。1人3分の想定だったが、当然のように時間は押した。Twitterでも苛立ちを見せていた河野大臣は、「この霞が関のブラックなところを何とか是正をしないと良い人材が集まらない」「たとえばこの記者会見も、各省に大臣が散ってやっていれば今頃みんな終わって寝ている。それを延々ここでやるというのは、前例主義、既得権、権威主義の最たるものだ。こんなもの、さっさとやめたらいい」と言い放った。

 もともと記者会見はメディア側の求めによって開かれているという側面もある。週刊東洋経済編集長の山田俊浩氏は「テレビというよりも、むしろ新聞が翌朝の最終版に入れられるように、という理由もある。ただ、本当は落ち着いて話を聞かなければいけないのに、たった3分で何を一体聞くのかという問題もある。キャッチフレーズだけを聞いて終わってしまうのであれば意味はないのではないか」と話す。

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 テレビ朝日政治部官邸キャップの吉野真太郎記者は「これが問題になるまで、実は私も全く問題だと思っていなかった。ああそうかと思った」と告白する。

 「新しい大臣の所信を質すというのが我々の仕事。しかし組閣関連の取材を続けているので、記者たちはへとへとで眠い。組閣の度に夜遅くなるのでうんざりしてはいたし、今回も“どうやら午後11時ぐらいからだぞ”という情報が入ってきて、絶望的な気持ちにはなった。大臣によっては、それぞれの省庁に戻って二度目の会見した人もいる。役所の人も、それが終わらないと帰れない。役人も記者はそれから帰宅してシャワーを浴びて、寝て、起きて翌朝また仕事に…ということだ。しかし、“なんでこうなんだろう?”とは思っていなかった。今回、官邸や周りに改めて聞いてみたが、みんな“慣例だからと思っていた”と。私も“前例主義”の方に行っていたんだなと思った。ここはぜひ立ち止まりたい。現場の記者たちも、河野大臣の発言を聞いて“嬉しい”と言っている」。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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