実況が思わず「ボールが見えなかったですね」と驚愕するシュートが炸裂。いまネットで話題を呼んでいる。
人気サッカー漫画『キャプテン翼』の日向小次郎のタイガーショット並みに強力な、当たればケガをしてしまいそうなシュートに相手DFからは「壁に立ちたくない」という声もチラホラ。そんな相手DFを戦々恐々とさせるシュートの主はFリーグのバサジィ大分で活躍する小門勇太だ。
■フットサルを始めて1年で日本代表へ
かつて競輪で活躍していた小門洋一氏の実子でもある彼の体格は身長179cm、体重85kg。利き足は左。分厚い身体に、丸太のような太さのな太ももから繰り出される弾丸シュート、通称「小門キャノン」でこれまでもゴールを量産してきた。
「すごーーーー!」「シュート速すぎ」
試合を中継するABEMAのコメント欄では小門がシュートを放つと、強力すぎるシュートに対する書き込みが殺到する。そんな小門だが、フットサルを始めたのは3年前。それまではオーストラリアのボニーリッグ・ホワイトイーグルスなどでサッカーをプレーしていた。
フットサルへ転向して1年目にもかかわらず、前所属の湘南ベルマーレで強力なシュートを武器に主力選手として活躍。1年もしないうちに日本代表に招集されるまでになった。
昨シーズンは現在所属している大分へ移籍。そこでも持ち味のシュートを生かしチームのプレーオフ決勝進出に貢献した。
ゴール前のFKでは当然、小門がキッカーを務める。その際、コメント欄には壁に立った選手やGKには同情する書き込みも。実際、「壁に立ちたくない」という声もチラホラ聞こえてくる。
「とにかくシュートは脅威だと思うので、コースがなかったとしても打ち込むことで、次のイレギュラーからゴールが獲れるかなと。なので、一番最初に考えることは打ち込むことです」(小門)
人一倍ゴールへの意識が強く、Fリーグでトップクラスにシュートの威力が強い小門勇太。彼の左足から繰り出されるシュートはチームのゴールを手繰り寄せ、相手にとっては物理的な脅威にもなる。
日向小次郎のタイガーショット並みに強烈なシュートは「小門キャノン」と呼ばれ、対戦相手を恐怖にさらし、見る人にインパクトを与える。果たしてその左足から、今シーズンはいくつのゴールが生まれるだろうか。
文/舞野隼大(SAL編集部)
写真/高橋学