将棋の王座戦五番勝負第3局が9月24日に行われ、永瀬拓矢王座(28)が久保利明九段(45)に勝利、シリーズ成績を2勝1敗とし、タイトル初防衛に王手をかけた。
永瀬王座が居飛車・穴熊、久保九段が三間飛車・ミレニアムの対抗形で始まった一局は、序盤・中盤を経て、お互いの堅い陣形を削り合う展開に。夜戦に入り、千日手も考えられる局面が訪れたが、久保九段の一手を境に形勢は永瀬王座へ。その後は着実にリードを広げて即詰みに討ち取った。
対局後、永瀬王座は途中、千日手がある場面では「自信がない局面だったので、千日手筋にはなりにくいのかなと思っていた」と語った。
永瀬王座は、今月21日に自身の初タイトルだった叡王を、七番勝負で第9局(指し直し含め10局)を戦った末、豊島将之竜王(叡王、30)に奪われていた。次回の第4局に勝利すれば、タイトル初防衛に加え「タイトル3期」によって、九段昇段が決まる。
第4局は10月6日、兵庫県神戸市のホテルオークラ神戸で行われる。先手は久保九段。
(ABEMA/将棋チャンネルより)