藤井聡太二冠、ハイスペックPCに興味を持ったのは「プロ入りしてから」成長支える“相棒”
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 最年少でのタイトル二冠、八段昇段を成し遂げた藤井聡太二冠(18)。ここに来て、将棋の研究用に高性能のパソコンを自作していることが、大きな注目を集めている。二冠獲得の会見で「パソコンを組みたい」と話したことに、意味がわからなかった将棋ファンも多かったようだが、パソコンファンは一気にテンションアップ。さらには将棋とパソコン、両方に精通しているものなら、なおさらといった状況だ。

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 藤井二冠が本格的にパソコンに目覚めたのは、プロになってからだという。「棋士になった後、将棋用に新しくパソコンを買おうと。少し調べて興味を持った感じです」と、特に誰かにおすすめを教えてもらうということでもなく、自力で調べていった。「買った理由ですか?なぜ買おうと思ったんでしょうね…。あまり覚えていないです」というが、今や日々の研究には欠かせない相棒となっている。スペックの違いについては「将棋ソフトですと、CPUのマルチスレッド性能がとても重要で、そのコア数が多ければ、その分性能が上がります」とサラリと語ったが、ハイスペックで知られる「Ryzen Threadripper 3990X」を将棋専用で使い、ソフトは2つ持っているという。

 新たな手を発掘する、これはないだろうと考えていた手の再評価をする。将棋ソフトの活用で、日々新たな戦い方が見つかっている。「(研究の)時間を縮めるために使っているところもあります」と、膨大な研究対象を処理するためにも、今やパソコンとソフトは必需品だ。タイトルホルダーともなれば、挑戦する側ではなく、これまで以上にターゲットにされる側。いろいろな研究手をぶつけられることを想定し、その対策も練らなくてはいけない。自分の棋力を高めるために“トレーニングパートナー”の能力を引き上げるパーツ探しも、これからまだ続く。

2020年度「将棋日本シリーズ」二回戦第三局 豊島将之竜王 対 藤井聡太二冠
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