「18歳未満の子どものゲーム利用は平日60分まで、休日は90分まで」。子どもたちを“ネット・ゲーム依存症”から守ることを目的に、今年4月、全国で初めて施行された香川県の規制条例。あれから半年、香川県在住の高校3年生とその母親が県を相手取り、訴訟を提起した。
 原告代理人で弁護士の作花知志氏は「条例には科学的根拠がなく、県民の基本的人権を必要以上に制限している。憲法13条が保障する幸福追求権やプライバシー権、自己決定権などを侵害している。制定のプロセスも民主的とは言えない」と指摘している。