そのように書かれた紙が貼られ、そこに数枚の千円札が入った手作りの箱が設置されている自動販売機が「神対応過ぎる自販機が出た」とネット上で話題を呼んでいる。
話題の自動販売機があるのは、東京の秋葉原にあるトレーディングカードショップ「カードすぱいらる」だ。自販機のコイン投入口付近に「こちらをお使いください」として数枚の千円札が無造作に入れられている。「お釣りは返してください」という注意書きに従えば、この千円を使って自動販売機で飲み物を購入することができるという仕組みだ。
お店のスタッフによると、この取り組みは熱中症対策の一環として、冷たい状態で飲んでもらうために自動販売機で提供しているというが、「黙ってお金だけを持っていく人は本当にいないのか?」という疑問も。そこで、2時間ほどカメラを設置して様子を観察してみることに。
カメラを設置してから30分後、二人組の男性が。二人は千円札に手を伸ばすと、ジュースを購入し、注意書きに従ってお釣りを箱に戻した。また別の男性も、同じようにジュースを購入し、お釣りをきちんと戻した。その後、2時間ほど自動販売機の様子を見守ったが、黙ってお金を持っていく人は一人もいなかった。
そのうちの何人かに話を聞いてみたところ「ただで飲み物をいただけるのであれば、ありがたい」「ありがたくいただきます」などの反応が返ってきた。
この自動販売機のほかにも、東京・中野区の野方本町通り商店街にある無人の洋服販売店「ムジンノフクヤ」などが注目を集めている。同店は24時間無施錠営業で、店内の監視カメラは3台だけというから驚きだ。
賽銭泥棒など世知辛いニュースを耳にすることもある昨今、電話取材に応じたムジンノフクヤを運営する平野氏は「人件費というのが一番かかる経費。そこを抑え、どうしたらいいものを安く提供できるかと考えたときに、“無人”という答えに行きついた。お客さんの良心に任せています」と話した。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)
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