性暴力被害を巡る会合における問題発言を否定し続けていた自民党の杉田水脈衆議院議員が一転、自身の発言を認め謝罪をした。これを受け、国際政治学者の舛添要一氏が「何度言われてもこれをやる。本当に確信犯だ」と杉田議員に関する一連の問題発言について持論を展開。問題発言にある背景と“確信犯”とする根拠を述べた。
当初、杉田議員は発言について、先月26日のブログで「まず報道にありましたような女性を蔑視するような趣旨の発言はしていない」「していないということを強く申し上げておきたい」などと強く否定していた。しかし、下村政調会長から丁寧な説明をするよう注意を受け、「ブログでしっかりと書いていきたい」などと述べるも、記者の質問には直接応じていなかった。
その後、1日のブログで杉田議員は「私は大変長い発言を行っており、ご指摘のような発言は行っていないという認識でおり、報道にありましたような女性を蔑視する趣旨の発言はしていない旨を投稿いたしました。女性を蔑視する意図は全くございません」などと釈明をしている。
杉田議員は過去にも「LGBTに生産性はない」と主張。そのことに端を発して『新潮45』が廃刊に。また、今年1月の国会における「だったら結婚しなくていい」とするヤジ疑惑の際には、電話をかけながら記者陣の追及をかわしたようにも見えたことから、一部から“エア電話”では? との声も出ていた。
繰り返し物議を醸してきた言動に対して、自民党の世耕参院幹事長は「これで最後」と指摘。野党である立憲民主党の安住国対委員長については「嘘ついていたってことでしょ? 議員としての資質が問われるのであって、所属している自民党は、そのまま自民党議員として置いておくのか」と話し、自民党の対応を疑問視している。
この問題について意見を求められた舛添氏は「自民党の中には支持者も議員も含めて非常に保守的な人たちがいる。『女は結婚して家庭にいるべきだ』『きちんと子どもを育てる』などというのが伝統的な日本の家風。結婚しないで子どもを作るなどけしからんというのがあり、(杉田議員の発言は)そういう人たちへのアピールでもある」と発言。
さらに繰り返される問題発言の背景について「彼女がどういう風にして当選したのかというと、選挙区で出れば『杉田』と書かなければいけないが、『自民党』と書けばいいのであれば選挙にうかる。どうして自分が当選できたのか…(杉田議員は)保守的な人たちに訴え続けない限り存在価値がない。だから何度言われてもこれをやる。本当に確信犯だ」と指摘した。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)
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