将棋の順位戦B級1組6回戦が10月8日に行われ、永瀬拓矢王座(28)が郷田真隆九段(49)に95手で勝利した。5回戦まで全勝を続けてきた同士の対決は、じっくりと時間を掛け合う将棋に。本格的な戦いが始まった夜戦で、じりじりと差をつけた永瀬王座が、郷田九段の攻撃をしのぎ、最後はきれいに寄せ切った。
13人が上位2人の昇級枠を争う戦いで、初のA級入りを目指す永瀬王座と、2015年度ぶりのA級復帰を目指す郷田九段の一局は、角換わりからスタートしたものの、その後は横歩取りのような展開に移行。午前10時の対局開始から、午後6時の夕食休憩まで、両者とも熟考を重ねたことで40手目までしか進まないスローペースとなった。
いよいよ戦いが始まった夜戦では、郷田九段が斬り込むものの、永瀬王座がミスなく対応。反撃に移ると、持ち駒の大駒3枚を活用し、強く勝ち切った。永瀬王座は、前年度の成績を元にした順位は13人中5位。残り6局で5勝を挙げれば、上位2位以内が決まり、昇級が決まる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)