日本将棋連盟による10月12日週の公式戦は、14日に王座戦五番勝負の最終局となる第5局が行われる。永瀬拓矢王座が勝てば初防衛、久保利明九段が勝てば初の王座獲得となる。17日には将棋日本シリーズ JT杯プロ公式戦で、渡辺明名人(棋王、王将)と豊島将之竜王(叡王)という序列1位、2位の頂上対決がある。主な対局は以下のとおり。
10月12日(月曜日)
新人王戦第1局 池永天志四段 対 齊藤優希三段 (携帯中継)
竜王戦5組昇決 金井恒太六段 対 青嶋未来六段 (携帯中継)
王位戦予選 渡辺明名人 対 横山泰明七段 (ABEMA・携帯中継)
タイトル通算26期を誇る渡辺名人だが、王位戦では他のタイトル戦より苦戦気味。タイトル戦になってまだ浅い叡王戦を除けば、他の7タイトルで挑戦、獲得がないのは王位戦だけだ。現タイトル保持者は、最年少で二冠・八段昇段を果たした藤井聡太王位(棋聖)。持ち時間は各4時間で、先手・後手は振り駒で決まる。
王位戦予選 稲葉陽八段 対 服部慎一郎四段 (携帯中継)
王座戦一次予選 勝又清和七段 対 加藤桃子女流三段 (携帯中継)
大成建設杯清麗戦予選 宮宗紫野女流二弾 対 堀彩乃女流1級 (携帯中継)
10月13日(火曜日)
竜王戦3組昇決 飯島栄治七段 対 千田翔太七段 (携帯中継)
竜王戦6組昇決 古森悠太五段 対 出口若武四段 (携帯中継)
王位戦予選 森内俊之九段 対 三浦弘行九段 (ABEMA・携帯中継)
順位戦はフリークラス宣言をしている森内九段だが、ここ最近では復調ぶりが多く伝えられている。現在A級の三浦九段との一局は、永世名人の有資格者である森内九段の現在の調子を見るにも、もってこいの一局だ。持ち時間は各4時間で、先手・後手は振り駒で決まる。
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 藤井猛九段 対 近藤誠也七段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 大石直嗣七段 対 船江恒平六段 (携帯中継)
10月14日(水曜日)
王座戦第5局 永瀬拓矢王座 対 久保利明九段 (Paravi・ABEMA・携帯中継)
2勝2敗で迎えた決定局。前回、第4局は永瀬王座が勝機をつかんだかに見えたが、久保九段の強力な粘りが功を奏し逆転勝ち。初の王座獲得に望みをつないだ。永瀬王座は叡王、王座と続けて奪取し八段に昇段したが、この対局に勝利して「タイトル3期」の条件クリアで九段昇段なるか。持ち時間は各5時間で、先手・後手は振り駒で決まる。
竜王戦2組昇決 松尾歩八段 対 澤田真吾六段 (携帯中継)
王位戦予選 増田康宏六段 対 佐々木大地五段 (携帯中継)
王位戦予選 菅井竜也八段 対 村田顕弘六段 (携帯中継)
王位戦予選 都成竜馬六段 対 里見香奈女流四冠 (携帯中継)
王将戦挑決リーグ 羽生善治九段 対 佐藤天彦九段 (将棋プレミアム・携帯中継)
10月15日(木曜日)
順位戦C級2組 山本博志四段 対 石田直裕五段 (携帯中継)
順位戦C級2組 伊藤真吾五段 対 渡辺和史四段 (携帯中継)
順位戦C級2組 大橋貴洸六段 対 佐藤紳哉七段 (携帯中継)
順位戦C級2組 竹内雄悟五段 対 服部慎一郎四段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 郷田真隆九段 対 中村太地七段 (携帯中継)
王将戦挑決リーグ 豊島将之竜王 対 広瀬章人八段 (将棋プレミアム・携帯中継)
10月16日(金曜日)
王位戦予選 斎藤慎太郎八段 対 石川優太四段 (ABEMA・携帯中継)
初参加の順位戦A級で4連勝と絶好調の斎藤八段が王位戦予選に出場。参加している第6ブロックには糸谷哲郎八段、菅井竜也八段も入っており、計3人のA級棋士がいる。挑戦者決定リーグ入りには、ここから3連勝が必要だ。持ち時間は各4時間で、先手・後手は振り駒で決まる。
王位戦予選 中村亮介六段 対 池永天志四段 (携帯中継)
王座戦一次予選 佐藤和俊七段 対 高野智史五段 (携帯中継)
王座戦一次予選 及川拓馬六段 対 勝又か加藤桃 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 深浦康市九段 対 佐々木慎七段 (携帯中継)
10月17日(土曜日)
日本シリーズ準決勝 渡辺明JT杯覇者 対 豊島将之竜王 (ABEMA・携帯中継)
大会2連覇中の渡辺JT杯覇者と、2016年度の優勝者である豊島竜王の対戦。渡辺JT杯覇者は序列1位、豊島竜王は同2位で、将棋界の頂上対決だ。名人戦七番勝負でも激戦を繰り広げた両者だが、将棋界最速の早指し戦では、どんな戦いを繰り広げるか。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、考慮時間各5分で、先手・後手は振り駒で決まる。
王位戦予選 近藤誠也七段 対 本田奎五段 (携帯中継)
(写真提供:日本将棋連盟)