プロ総合格闘技の試合に「全く基礎ができていない」と指摘される選手が登場。解説陣が次々とその素人すぎる戦いぶりに苦言を呈するという珍しい事態に、ネットからも「弱すぎる」「大丈夫か」など驚きと落胆の声が上がった。
10月9日に開催されたONE Championshipのシンガポール大会「ONE Reign of Dynasties」。問題のシーンが起こったのは、ムルガン・シルブラージョ(マレーシア)とエコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)の対戦。両選手の明らかな“実力の差”をファーストコンタクトから見抜いたABEMAの解説陣が次々と問題点を指摘し始めた。
サプトラの左右のパンチに対し、ややパニック気味にケージ際に逃げるように後退したシルブラージョを見た解説の大沢ケンジは「打撃が全然見えてませんね…」とポツリ。この指摘に対し、ゲスト解説の仙三も「見えてないですね」と相づちを打った。
シルブラージョの経歴には「ボクシング・ベースの打撃のスペシャリスト」とあるようだが、明らかに動きがおかしい…。仙三がさらに「パンチを打たれたときに下を向いちゃってましたよね…」と、ファイターとして致命的な問題点を指摘すると、明らかに怪しいこの選手に視聴者からも「腹がぷよぷよじゃん」との声も聞こえ始める始末
そんな不安が的中するように、ケージを背にサプトラの打撃の連打を浴びたシルブラージョは、パンチを恐れるあまり下を向いたまま抵抗することなく殴られるばかり。追い打ちのヒジ2発が入ると、実況席の2人が口を揃え「厳しいですね」と苦笑いを浮かべる。
その後、簡単にテイクダウンを許したシルブラージョ。下になった体勢からの対処でも経験の浅さは明らかだった。大沢が「寝技で首を抱え込むのは、あまり寝技をやったことのない人がまず最初にやること」といえば、仙三も「全く(寝技も)やってないですね」とここも同意。そんな会話の最中、上になったサプトラが粛々と腕を極めはじめると、耐えることなくシルブラージョがあっさりタップ。あまりに呆気ない幕切れにネットからは「弱すぎる」「大丈夫かこれw」「素人丸出し」と厳しい意見と落胆の声が。さすがの大沢も「まずは向かって行く勇気を持たないとダメですね。パンチは必ず来ますから」と言う以外に言葉が見つからない様子だった。