藤井聡太二冠、将棋界の“4強”永瀬拓矢王座と対戦 研究仲間と激戦必至/将棋・王将戦挑決L
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 将棋藤井聡太二冠(18)が10月26日、王将戦挑戦者決定リーグ3回戦で永瀬拓矢王座(28)と午前10時から対局を開始した。藤井二冠は今期、同リーグで0勝2敗。挑戦権獲得はかなり厳しい状況になっているが、上位4人までのシード枠を確保するためにも、重要な一局。対戦相手の永瀬王座とはともに研究する間柄だけに、お互いの手を知り尽くした者同士による激戦が予想される。

【動画】団体戦で優勝した藤井二冠、永瀬王座、増田六段

 現在、将棋界のタイトルホルダーは渡辺明名人(棋王、王将、36)を筆頭に、豊島将之竜王(叡王、30)、藤井二冠(王位、棋聖)、永瀬王座の4人。非公式ながら、現在の実力を示すものとして知られるレーティングでもこの4人がトップ4を占めることから「4強」と呼ばれる機会が増えてきた。

 両者の対戦は、後の藤井二冠誕生と大きく関わっており、最年少タイトルとなった棋聖戦では決勝トーナメントの決勝、最年少二冠・八段となった王位戦では挑戦者決定戦と、どちらも挑戦権を争う大一番でぶつかった。日々の研究をともにし、超早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」ではチームを結成(もう一人は増田康宏六段)、優勝したこともある。

 王将戦挑戦者決定リーグで、藤井二冠は初戦で羽生善治九段(50)、2回戦で豊島竜王に敗れて2連敗。一方、永瀬王座は開幕から2連勝で、既に3連勝を決めた豊島竜王を追いかけている。

 本局の持ち時間は各4時間で、先手は藤井二冠。

(画像提供:日本将棋連盟)

団体戦で優勝した永瀬王座、藤井二冠、増田六段
団体戦で優勝した永瀬王座、藤井二冠、増田六段