将棋の叡王戦段位別予選(七段戦)が10月31日に行われ、八代弥七段(26)が川上猛七段(48)に142手で勝利、初戦を突破した。
44人が2組のトーナメントに分かれ、優勝者2人が本戦出場という狭き門の七段戦だが、過去に全棋士参加の朝日杯将棋オープン戦で優勝歴もある八代七段は、川上七段相手に矢倉を採用。お互いの玉も薄くなった最終盤に入って劣勢に追い込まれていたが、一手を境に形勢逆転。持ち時間を使い切り、1分将棋の息詰まる熱戦が続く中で、相手の攻めを切らすことに成功。苦しみながらも本戦出場へ第一歩を踏み出した。
叡王戦は今期から主催がドワンゴから不二家に変更。創業110周年を迎える老舗食品メーカーがタイトル戦に参入し、新たなスタートを切った。昨期までは四段戦に女流棋士・アマチュアの出場枠があったが、今期から全棋士が対象に変更。タイトル戦も持ち時間が変動する七番勝負から、持ち時間4時間の五番勝負になった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)