1ラウンド残り30秒、強烈なバックスピンキックがボディに突き刺さると両手両膝をリングについて悶絶、くの字に。会心のKO決着に「今のアバラやばくないか?」「綺麗に入った」「ガチで痛いやつ」など、一時ネットが騒然とする場面があった。
11月1日にエディオンアリーナ大阪で開催されたRISE「DEAD OR ALIVE OSAKA」。オープニングマッチの第3試合目となった大森隆之介と朝日慧仁との一戦は、大森が鋭いバックスピンキックで劇的KO勝利を収めた。
大森はプロ2戦目、朝日はこの試合がデビュー戦というフレッシュな対戦だ。ゴング開始とともに両者パンチを打ち合う気持ちの入った打撃戦が展開されるとABEMAでゲスト解説を務めた直樹が、大森の蹴りのスピードや離れ際で放つヒザなど、試合運びの上手さを指摘する。
両者譲らずにその後も至近距離で激しく打ち合う熱戦が続いたが、前進して右のパンチをコンパクトに振るう朝日のボディが空いた隙を見計らい、大森がバックスピンキックを繰り出すと、これが不運にも朝日の下腹部を捉えて試合は一時中断に。
ローブローに顔を歪める朝日だが、ひと呼吸置いて試合は再開。その後もやや大振り気味に左右を振るいながら前進する朝日と、距離を取りながらリーチを活かした伸びのあるパンチを放つ大森といった展開が続く。
ラウンド中盤、クリンチが目立ちはじめた朝日にレフェリーから警告が与えられると、ローキックなどで冷静に試合を運ぶ大森との印象に開きが出始める。そんな朝日の焦りを大森は見逃さなかった。
朝日が前蹴りから前に出てクリンチすると、それを突き放すように離れた大森が朝日のがら空きのボディ目掛け、再び鋭いバックスピンキック。これが見事にヒットすると朝日は悶絶しながらリングにひれ伏すように倒れ込んだ。
あまりのダメージの大きさにリングに手をついたまましばらく動けない朝日。両膝をついて身を起こそうとしたが立つことはできず、レフェリーが試合を止めた。
会心の一撃に「エグい」「今のアバラやばくないか?」「最高にガチで痛いやつ」などネットは一時騒然となったが、直樹は「大森選手は一度バックスピンキックがローブローになって蹴りづらいかなと思ったんですけど。かかとがしっかり(ボディに)当たっていますよね」と、再びスピンキックを繰り出し、見事に倒した大森の度胸のよさを絶賛した。