2014年12月3日に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」。6年にもわたる長い宇宙の旅を経て来月6日、小惑星「リュウグウ」で採取した物質が入っているとみられるカプセルをオーストラリアのウーメラ砂漠に投下する。
カプセルから出る信号を頼りに砂漠で捜索するため、JAXA(=宇宙航空研究開発機構)は73人体制の回収班を結成。そのうち、先発隊の14人が今月1日に羽田空港からオーストラリアのアデレードにチャーター機で向かったが、その便名が「JL8823便」。そう、“ハヤブサ便”だったのだ。
これには、はやぶさ2のチームもTwitterで「とってもうれしいJALの配慮に感動…」と喜んでいた。『ABEMAヒルズ』では、この粋な計らいについてJALに取材した。
「8823便というのはわざと今回のミッションに合わせて設定しました」(JAL路線事業戦略部・松崎恒さん、以下同)
「あえて」だったというこの便名。そこには、JALの強い思いがあった。
「長年宇宙を旅してきたはやぶさ2のカプセルをお迎えに行くミッションだということで、ぜひ我々も何か応援する気持ちをお伝え出来ないかなと思いまして、チャーター便の便名の中から“8823”というのを“はやぶさ”として名付けさせていただいた」
一方で、回収する職員たちが現地に着かなければ、カプセルも回収できない。
「非常に大きな責任を感じながらチャーター便の選定などさせていただきました」
そして、もちろん復路も無事にカプセルと職員を日本に送り届けなければいけない。帰りの便名については。
「今まだ検討しているところなんですけど、はやぶさ2が無事に到着した後におかえりいただく便となる予定ですので、無事などと合わせて例えば“8824”で“ぶじ”など、はやぶさと合わせながら考えてもいいかなと思っているところです」
(ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)
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