好評のうちに3カ月を駆け抜けたTVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」(以下、リゼロ)2ndシーズンの前半クール。アニメでは初登場となるキャラクターも多数いる中、ますます謎は深まり、衝撃の展開が続いている。2ndシーズンから登場したガーフィールは、主人公スバルが「死に戻り」で周回を重ねる中で、仲間にも敵にもなるキャラクター。ただ、そんなガーフィールがブレずに思いを寄せるのが双子メイドの姉・ラムだ。ガーフィール役を演じた声優・岡本信彦に、「リゼロ」ファンの中でも意見が分かれるレム派、ラム派について持論、さらにここまで演じた感想を聞いた。
-2ndシーズン、お疲れ様でした。まずは周囲の反響、手応えからお願いします。
岡本信彦(以下、岡本)
「リゼロ」が好きな人はまわりに山ほどいるので、それだけ人気な作品に参加できてうれしかったです。何が一番びっくりしたかって、うちの事務所の社長が好きで見ていたってことですかね(笑)「ごめん、岡本のキャラじゃなくて、エキドナが好き」って言っていましたけど。そのぐらい人気作品というか、いろいろな人から注目される作品に出演できてうれしく思います。
-岡本さん演じるガーフィールは、2ndシーズンから登場しました。オファー前に、ファンの方からも「やってほしい」という声が届いたと聴きました。
岡本
だから(オファーは)本当にうれしかったです。ただ、喜びも大きかったんですが、演じた後に「やっぱり違った!」とか思われたらという不安もありましたけど(笑)
-ガーフィールと言えば、会話にかなり特徴があります。
岡本
収録で小さい「っ」を入れるのが難しいんです、それっぽく入れるのが。この前の収録で「そんっな!」というのがあったんですが、やりすぎるとさすがに変なので、ちょっと「ん」を長めにする程度にさせていただきました。見ている方に「ん?」とは思ってほしいんですけど、それが違和感になってしまうとみなさんが作品に集中できなくなっちゃうし、それは嫌だなと。特にシリアスなシーンがきつくなるんですよね。
-ガーフィールの自然なクセとして聞いてもらうということですか。
岡本
(原作の)長月先生も、ガーフィールの歯が引っかかっちゃって、「っ」が出ちゃうとおっしゃっていたんです。ある意味で本人が噛んでいるんですけど、あまり噛みすぎると岡本の失敗になっちゃうので、そこは難しかったです。なので、ガーフィールは難しいながらもやりごたえのあるキャラクターだなと思っています。本当に演じていて楽しいし難しいです。
-さて、ガーフィールと言えばラムとの関係が様々なパターンで描かれました。
岡本
ラムもレムもいるけど、やっぱりレム好きという人が周りに多いんです。現場でも、「なんでレムが人気なの?」と聞いたところ、男性陣からはあれぐらいグイグイとべた惚れで来てくれる方が今の男にしたら安心感があるのでは?とのことでした。いやあ、多分もうこれは時代ですね、男性が弱くなった証拠なのではないでしょうか(笑)
-気の強いガーフィールはラム推しです。
岡本
僕もラム、すごい好きです。ガーフィールもラムの心の強さに結構惚れ込んでいるところもあるかと思います。僕も相手からぐいぐい来られる方がキツいかもしれません(苦笑)ガーフィールのラムが好きっていう気持ちは、小学生の男の子が好きな女の子にちょっかいを出すのと似ていますよね。それをまた突っぱねるラムも好きなんだと思います。突っぱねてこなかったら、逆にどうしたんだろうとうろたえるんじゃないかと、勝手に思っています。
-ガーフィール、ラムがロズワールの手にかかり、共に倒れるという衝撃的なシーンがありました。(第36話=死の味)
岡本
ガーフィールの一番の見せ場だと思っています。個人的なお芝居の見せ場としては、ラムが死ぬところのシーンで、ガーフィールの思いの強さ、優しさが見え隠れするんです。傷ついたラムに治癒魔法をかけ続けている描写もとてもドラマチック。悲痛な思いを声にした時のお芝居というのが、個人的には見せ場のポイントの一つだったかなと思います。細かいところなんですけど、ラムが倒れる時に抱きかかえながら倒れるところも含めて、やっぱりガーフィールは男だなって思うんです。
-最後に1月からの後半クールを楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。
これからそれぞれの思惑がだんだん点と点で繋がってくる、そんな話が待っております。これからも「リゼロ」を一層楽しんでもらえるように、役者一同頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします!
(C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会
アニメ『 Re:ゼロから始める異世界生活』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
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1 | 始まりの終わりと終わりの始まり | はじめての死に戻り |
2 | 再会の魔女 | 激怒するエミリア |
3 | ゼロから始まる異世界生活 | イケメンがみんなを救う |
4 | ロズワール邸の団欒 | 目覚めると双子のメイドが |
5 | 約束した朝は遠く | 目覚めて気づく死に戻り |
6 | 鎖の音 | 敵の正体はまさかのレム |
7 | ナツキ・スバルのリスタート | 崖から飛び降りリスタート |
8 | 泣いて泣き喚いて泣き止んだから | エミリアたんの膝枕 |
9 | 勇気の意味 | 鬼化して高笑いするレム |
10 | 鬼がかったやり方 | ラムを投擲するスバル |
11 | レム | 「鬼がかってますね」 |
12 | 再来の王都 | 王選候補者・フェルト |
13 | 自称騎士ナツキ・スバル | スバルを拒絶するエミリア |
14 | 絶望という病 | レムに膝枕されるスバル |
15 | 狂気の外側 | 脳が、震える震える |
16 | 豚の欲望 | 霧から覗く巨大な目玉 |
17 | 醜態の果てに | ラムにも忘れられるレム |
18 | ゼロから | 1から、いいえ、0から |
19 | 白鯨攻略戦 | 妻を愛するヴィルヘルム |
20 | ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア | ヴィルヘルムと妻の過去 |
21 | 絶望に抗う賭け | 白鯨との戦いが決着 |
22 | 怠惰一閃 | ペテルギウスを撃破…? |
23 | 悪辣なる怠惰 | 体を乗っ取られるスバル |
24 | 自称騎士と最優の騎士 | スバルとユリウス共闘 |
25 | ただそれだけの物語 | 「レムって誰のこと?」 |
26 | それぞれの誓い | 新たな魔女教大罪司祭 |
27 | 次なる場所 | “強欲”の魔女エキドナ |
28 | 待ちかねた再会 | エキドナとお茶会 |
29 | 親子 | 目覚めると現在の日本 |
30 | 踏み出した一歩 | エミリアを抱きしめる |
31 | 少女の福音 | レムと再会するラム |
32 | ユージン | 捕らえられたスバル |
33 | 命の価値 | 兎に食べつくされる… |
34 | らぶらぶらぶらぶらぶらぶゆー | “暴食”の魔女ダフネ |
35 | 地獄なら知っている | ペトラとデートの約束 |
36 | 死の味 | 泣きわめくベアトリス |
37 | 魔女たちの茶会 | 目覚めたらレムが… |
38 | 泣きたくなる音 | “嫉妬”の魔女サテラ |
39 | STRAIGHT BET | パックと契約破棄 |
40 | オットー・スーウェン/信じる理由 | 大きな喧嘩とキス |
41 | クウェインの石は一人じゃ上がらない | “見えざる手”アッパー |
42 | 記憶の旅路 | エミリアの過去の記憶 |
43 | 平家星の笑った日 | “虚飾”の魔女パンドラ |
44 | エリオール大森林の永久凍土 | フォルトナの最期 |
45 | 聖域の始まりと、崩壊の始まり | スバルVSロズワール |
46 | 咆哮の再会 | ラムVSロズワール |
47 | 水面に映る幸せ | 号泣するベアトリス |
48 | 血と臓物まで愛して | エルザと決着のとき |
49 | 俺を選べ | スバルを選ぶベアトリス |
50 | 月下、出鱈目なステップ | スバルとエミリアのダンス |
51 | 劇場型悪意 | おぞましすぎるシリウスの力 |
52 | 氷炎の結末 | 掛け声まで可愛らしいエミリアのバトル |
53 | ゴージャス・タイガー | ガーフィールの男気、ミミの「よしよーし」 |
54 | 都市庁舎奪還作戦 | スバル、渾身のお姫様抱っこ |
55 | 濁流 | “ゲス顔エミリア”の罵倒 |
56 | 騎士の条件 | プリシラの圧倒的火力 |
57 | 最も新しい英雄と最も古い英雄 | 心震わす大演説 |
58 | いつか好きになる人 | 反撃の狼煙が上がる! |