将棋の叡王戦段位別予選(九段戦)が12月2日に行われ、高橋道雄九段(60)が中村修九段(58)に152手で勝利した。
両者とも1980年に四段昇段の「花の55年組」、プロ歴40年というベテラン同士の対決になったが、高橋九段は矢倉、中村九段は雁木の相居飛車から、順調に指していたのは高橋九段。ところが攻め合いに入ったところで中村九段が逆転。勝利に近づいたかと見られた。それでも粘る高橋九段は、駒が密集する混戦の中で活路を見出し再逆転。その後は確実にリードを広げ、熱戦に終止符を打った。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。28人が参加する九段戦は3組に分けて行われ、各組の優勝者の計3人が本戦に進む。今期から主催が不二家となり、対局室には栄養補給用にお菓子ボックスが置かれている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)