千葉県にある爬虫類専門店の防犯カメラが、高額ヤモリ窃盗の悪質な手口をとらえていた。
11月30日、店内に入ってきた男は迷う素振りも見せず店員のもとへ向かうと、こう話したという。「コオロギを100匹下さい」。爬虫類のエサとなるコオロギを買いにくる客は珍しくない。店員は警戒することなくコオロギを数えに棚へと向かうと、男も後ろをついていく。
しかし、しばらくすると、店員を残してその場を離れる男。そして、ヤモリの売り場が店員から死角になっていることを利用し、ヤモリの入ったカゴ2つを盗んだのだ。
実はこの盗まれたヤモリ、「オウカンミカドヤモリ」という種類の中でも珍しい色だという。店長によると、値段は15万8000円と17万8000円。なんと、被害額は2匹あわせて30万円を超えていた。
「もう一人のスタッフがどこか場所を変えたのかなと思って、聞いたら『変えてないです』と。防犯カメラを見たら盗られてたという感じです。嫌ですよね。ショックでしかない」(店長)
さらにこの男はヤモリ用のエサも盗んでいたが、レジではコオロギ100匹分、880円のみを支払い、店を後にした。店長は警察に被害届を出したということだ。
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