複数の女性との不倫騒動で6月から活動を自粛していたお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建が3日、都内で謝罪会見を行った。
約半年間、公の場に姿を見せなかったことについて渡部は、「文春でインタビューを答えて、すべてをお答えして謝罪することで、収束するのではないかと。今考えると本当に甘く考えていたというか、記者会見をしなくて済むのではないかという思いがあった」と説明。
妻・佐々木希との関係については、「こういうことがあって『謝ってじゃあ離婚はなしね』ということではなくて、『本当にこれからの僕自身の行動、生き方で信頼を回復してくれ』と。『はい、離婚しません』ということではない」などと、離婚についての明言は避けた。
また、相方の児嶋一哉には会見を開くことを電話で伝えたそうで「『誠心誠意謝る。それだけを考えなさい』と言われた」と明かし、コンビの活動については「僕が一方的にやりたいといっても相手があることであるし、とにかくこれだけ迷惑をかけてしまったので、そういうことがおこがましくて言えないというか。復帰がいつになるかわからないが、話し合っていきたいと思う」と話した。
渡部の会見から受けた印象について、牧師のアーサー・ホーランド氏は「お笑いを仕事にしている人がこういう悲しい顔するのは心が痛むし、自分の蒔いた種を刈り取る状況の中で記者会見があったと思うが、彼と関わっている人は彼のことを思って厳しい言葉を言ったり支えたり、そこには愛情があると思う。彼は愛欲の方に走ってこういうことになってしまったけど、身近なごく少ない人の中から愛情を感じて、事の重大性をひしひし感じながらやり直していこうという、そういう気持ちを僕は感じる」と話す。
また、「99人に傷つけられ裏切られても、1人の人に愛されると99の傷は癒えると、僕は思う」とし、「彼は自分のやったことを受け止めつつ、傷を回復していこう、信頼関係を回復しようと一生懸命されていると思う。でもこれは時間のかかることだし、最も大変なのは被害者になっている奥さんだろう。愛の究極は“許す”ということだが、そこに行くまではいろいろな戦いがある。外野席にいる彼のことを思ってもいない人が、『ざまあみろ』という感覚でいろいろと誹謗中傷する。こういう業界にいれば当たり前のようにあることだと思うが、周りにいる優しい人たちの愛に支えられて、彼自身が回復して行って欲しいと思うし、逆にこのことを経験して、また一回り大きくなって魅力的な存在として多くの人を励まし、本当の意味で愛していく存在になっていって欲しい」と述べた。
そうしたアーサー氏の考えの根本には、自身が若い頃に過ちを許された、溺れて助けられた体験があるという。「聖書の中に『7の70倍赦しなさい』という言葉があって、つまり無限に許しなさいと。『許し』というのは人生のテーマだし、愛情は許すことも含んでいると思う。失敗した人に手を差し伸べて、もちろんその人が変わっていく期間はあるが、憎むより許したほうがいい、恨むより愛した方がいいというのが僕の考え方。僕だって『あの野郎、この野郎』と思うことは多々ある。でも、人を批判していても最終的に『自分の器量がまだ狭くて、小さいんだ』という落としどころを見つければ、自分の益になる。人を批判するより、自分自身を反省していった方が成長すると思う」
(ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)
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