将棋の叡王戦段位別予選(六段戦)が12月8日に行われ、及川拓馬六段(33)が梶浦宏孝六段(25)に111手で勝利、本戦出場まであと2勝と迫った。
角換わり腰掛け銀で始まった対局は、プロの間でも多数指されてきた戦型からか、スピーディに駒組みが進むと、及川六段の仕掛けから戦闘開始。中盤のせめぎ合いから終盤に入ったところでは、梶浦六段に大きくリードを許した。ところが梶浦六段が王手飛車取りをかけ、飛車を取ったところでまさかの形勢逆転。攻めの隙が生まれたところで及川六段が一気に逆襲をかけると、しっかりと囲われていた梶浦玉を見事に捉えた。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。24人が参加する六段戦は2組に分けて行われ、各組の優勝者の計2人が本戦に進む。今期から主催が不二家となり、対局室には栄養補給用にお菓子ボックスが置かれている
(ABEMA/将棋チャンネルより)