“すぐ役に立つものを”の風潮の中、弱る日本の基礎研究 一般人が“推し研究者”を支援できるプラットフォームも登場 ABEMA Prime 2020/12/12 09:00 拡大する 「“役に立つ”という言葉は、とっても社会をダメにしていると思っている」。これは純粋な知的好奇心で行う研究や基礎研究よりも、実用的で、すぐに役に立つ応用研究を重要視する風潮に警鐘を鳴らす、ノーベル医学生理学賞を受賞した東京工業大学 ・大隅良典栄誉教授の言葉だ。・【映像】役に立つ=悪? 科学研究に実用性は重要か 学術系クラファンとは? 茨城県つくば市にある気象庁の気象研究所内で、空に向けスマホを掲げる男性。「雲は人生だ」と話す、雲研究者の荒木健太郎氏(36)だ。もともと数学が好きだったという荒木氏は、数学を用いて生活に密着した分野の研究がしたいと、大学では経済学を専攻。ところが興味の持てる研究、研究室との出会いがなかったため、気象庁の気象大学校に入学しなおし、予報や観測に携わるうちに、雲の研究を志すようになったという。 続きを読む 関連記事