50歳・井上雅央が、野獣・藤田の前に6秒陥落。2年連続となる不名誉な瞬殺レコードの更新にネットから「何しに来たんだ」「入場のほうが長かった」など、辛口コメントが相次いだ。
4日に後楽園ホールで開催されたプロレスリング・ノア「NEW SUNRISE 2021」で野獣・藤田和之と対戦した井上雅央は、試合開始すぐにフロントネックロックでタップアウト。昨年自身が打ち立てた8秒での敗戦を2秒上回る"6秒"で記録を更新した。
カード当日発表、入場テーマで判明するという「ノアの風物詩」となった開幕戦。ベテラン井上の入場のあと猪木イズム伝承の証、藤田の入場テーマ「炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~(オーケストラ・ヴァージョン)」の壮大なイントロが流れると、この日ABEMAでゲスト解説を務めた山田邦子が思わず「井上大丈夫?(笑)」と反応。さらに視聴者からも「マジかよw」「地獄のシングルだ」「死んじゃうだろ」など、早くも井上の身の危険を案じるコメントが並ぶ。テーマ曲を耳にした当の井上も表情を曇らせ、明らかに「戦いたくない」という表情を浮かべる。
邦子の「井上死んじゃう…」の声をよそにゴングが打ち鳴らされた。藤田が速攻で膝を叩き込んでフロントチョークでグイグイ締め上げると、井上は耐える素振りを一切見せずにタップアウト。予想を上回る呆気ない幕切れに視聴者からは「秒殺w」「はええw」「何しに来たんだよ」「入場のほうが長い」と冷ややかな声が続出した。
昨年の年明け初戦では、マイケル・エルガンのラリアットに8秒で沈んだ井上。今年はその記録を2秒短縮する「6秒惨敗」の記録更新に邦子も失笑。汗もかかずにそそくさと花道を後にする藤田の姿を見て「せっかくだから藤田もう少しみたい、井上もう少し頑張ってくれないと…もったいない。あんないい選手を」と残念そうに漏らした。
一方、リングにうずくまったままの井上に、解説を務めた週刊プロレス・井上光記者も「井上選手は自分で突っかかって行きましたからね。最初は睨み合って欲しかったですね」とダメ出し。出合い頭の事故にあったようなダメージを負った井上は、若手の肩を借りて哀愁を漂わせながらリングを後にした。