麻雀プロ団体・最高位戦日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル「最高位」を決める最高位決定戦の最終第5節が1月9日に行われ、醍醐大が激戦を制し逆転で初の最高位に輝いた。最終戦まで予断を許さない接戦を中、百戦錬磨の近藤誠一からの追撃から逃げ切ると、終局後には涙を流した。
第4節を終えた時点で、醍醐と近藤のマッチレースの様相を呈していた今期の決定戦。トータル2位だった醍醐は、最終節の初戦でトップを取り、3着だった近藤をトータルポイントで逆転。続く2回戦でも醍醐トップ、近藤3着でさらにリードを広げた。それでも簡単には終わらないのは歴史あるタイトル戦だからこそ。近藤が3回戦で意地のトップを取り、最終戦を前に醍醐と近藤の差は約30ポイント、1着順と1万点差という、再逆転も十分にある状況となった。
最終戦は坂本大志、嶋村俊幸の2人が加点する中、醍醐は終始近藤に対してのリード維持に徹した打ち回しに成功。醍醐3着、近藤ラスで終わり、涙の初優勝をもぎ取った。対局後、醍醐は「決定戦最終日を前に本当にいろいろな人から応援していただいたのでその想いに報いることが出来て良かったです。今後も精進して誰が勝ち上がってきても負けないように頑張ります」と、感無量だった。
【試合結果】
1位 醍醐大 +89.1
2位 嶋村俊幸 +54.4
3位 近藤誠一 ▲30.4
4位 坂本大志 ▲115.1
【トータル順位】
1位 醍醐大 +208.8
2位 近藤誠一 +151.2
3位 坂本大志 ▲145.0
4位 嶋村俊幸 ▲222.0
◆最高位 最高位戦日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル。A1リーグは全12節、48半荘のリーグ戦を行い、上位3人と前年優勝の最高位の4人で決定戦を行う。決定戦は1日に半荘4回戦の5日制で、計20回戦行われる。
◆最高位戦日本プロ麻雀協会 1976年に設立。東京、関西、東海、北海道、新潟に拠点があり、所属会員数は約380人。主なプロは金子正輝、近藤誠一、村上淳、石橋伸洋、茅森早香、石井あや、大平亜季ら。主催タイトル戦は最高位、女流最高位、最高位戦Classic、發王戦、新輝戦、女流名人戦、新人王戦。代表理事・新津潔。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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