将棋の放送対局で、ファンの楽しみになっているのが解説・聞き手によるトーク。対局の内容、今後の展望、指し手の意図など、2人の会話によってわかりやすく、おもしろく伝えるのがメインとなるが、同じ対局を伝えるにも大きく技量の差が出るところだ。藤井聡太王位・棋聖(18)が豊島将之竜王(叡王、30)に7度目の挑戦で初めて勝利し「ラスボス撃破」と話題になった一局で、全く違った輝きを放っていたのが千葉涼子女流四段(40)。その独特のワードセンスに、思わず解説の棋士や視聴者を笑いの渦に誘い込んだ。
千葉女流四段のセンスが炸裂したのは、藤井王位・棋聖と豊島竜王の攻防が激化し始めたところ。相手を攻めればこちらも攻められる。ただでは済まない、といった緊迫した局面だった。深浦九段が「(自陣の)傷が全部消えることはないですね。どこかに傷を負ったまま消えることはないです」と表現したところ、ここで千葉女流初段の能力が発動した。
千葉女流四段 「人生のようにですね。相居飛車の将棋は怖くてたまらないので、傷が癒えることがない。こっち(の選択)を消しても、別の方で怖い思いをするから、どっちの怖い方がマシか、怖さの選択みたいな…」
一手一手に人生をかけるのが棋士ではあるが、よもや大盤解説の場面で、人生について語られると思っていなかったのか、深浦九段も「そうですね」と同調しながらも、笑いが堪えきれなかった様子。終いには、千葉女流四段本人も笑い始めてしまった。
笑いが止まらないのは視聴者も同じことだ。「人生のようにw」「癒えない傷を負ったまま」「どこに話が跳ぶんねんw」「言葉のチョイスが最高w」と、ファンの笑い袋を直撃した様子で「涼子の語彙力」「千葉さん、哲学的なことよく言うw」と、これまでにも似たようなことがあったと指摘する声も見られていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)








