1日、会見を開き謝罪したのは、自民党の松本純衆院議員と田野瀬太道文科副大臣、大塚高司国対副委員長の3人。緊急事態宣言下の1月18日深夜、銀座のクラブに3人が同席していたことが明らかになった。
松本氏は当初、「要望・陳情を承るという立場で、1人で行った」「お店が閉まった後。お客もいなく店主と2人だけ」と話していた。虚偽の説明をしたことについて松本氏は「前途ある有望な彼らに対しては、これからのこともある。何としてもかばいたい、そんな思いから」と会見で述べた。
3人は1日、二階幹事長から離党勧告を言い渡され、自民党を離党した。ただ、議員辞職はせず、次の衆議院選挙についても「地元の支援者と相談する」として明言を避けている。
一方、1月22日深夜まで銀座のクラブに滞在していかほか、自らの資金管理団体がキャバクラ店に支出していたことが問題となっていた公明党の遠山清彦議員は1日、その責任を取り議員辞職願を提出した。
問題となった議員の行動について、BuzzFeed Japan News副編集長の神庭亮介氏は「国民に負担を強いておきながら、非常に危機意識が希薄。軽率な行動で呆れるしかない」と指摘。
自民議員と公明議員で対応が分かれた点については、「公明党の方が支持者の中によりクリーンさを求める人が多いので、ここは辞めざるを得ないと判断したのだと思う。もちろん反省すべきことだが、これをもって辞めるほどのことなのかは疑問も残る」との見方を示す。
一方で、批判の仕方には気をつける必要があるとし、「コロナ禍なのに銀座のクラブなんかに行って…と批判している人も多いが、そういう言い方には危うさも感じる。昨年末、菅さんや二階さんがステーキ店に行っていたが、銀座のクラブと感染リスクが大きく変わるとは思えない。私は以前から『コロナと道徳、混ぜるな危険』と言い続けてきたが、批判するならエビデンスベースですべきで、そこに道徳観念を混ぜない方がいい。去年春の緊急事態宣言の時も、パチンコなんかに行くなんて…と非難が巻き起こった。『◯◯なんか』と言い始めると、必ず自分に返ってくる。いつか◯◯に自分の大切なものが入ってしまうかもしれない。だからこそ、こうした批判は冷静かつ客観的に、エビデンスに基づいてするべきだ」と述べた。
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